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2017年1月の星空

 2017年(平成29年)は,閏年。干支は丁酉(ひのととり)です。
 今年も宜しくお願い致します。

 2017年の夜は西空で明るく輝く宵の明星に始まります。

 年始の空を飾るりゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)は,今年は月明かりのない夜間に極大を迎えるため好条件です。この流星群はピークが鋭いため昼間に極大を迎えると条件が悪いのです。極大の3日23時,輻射点はまだ北東の空低い位置にありますが,3日の夜半前から明け方にかけて近年にない良い条件となり1時間あたり40個程度の流星が予想されています。
 長時間空を見上げる流星観察にはしっかりとした防寒対策が必要です。流れ星を見てみよう のページを参考に自分なりの観察ポイントを事前に考えて見てみましょう。

 9日~10日にかけて,月がおうし座 のヒアデス星団を通過し,次々と星を隠します。日付変更直後のアルデバラン食では仙台市でアルデバランが月の真ん中を通りますが,日本全国で星食となります。月齢11.3~11.4の大きな月でまぶしいですが,月の暗部へ星が潜入して消える様子なら観察しやすいと思います。

 2016年12月31日に近日点を通過した45P/本多・ムルコス・パジュサコバ周期彗星が,2016年12月から2017年1月にかけて観測可能となり,近日点通過の頃は6等級くらいまで明るくなると予想されます。彗星は恒星に比べてぼんやりと見にくく,しかも夕刻の西空の低い位置ですから双眼鏡などを使って探してください。
 彗星は毎日どんどん動いて位置を変えますので,観察前にはその日の位置を確認しておきましょう。→ 本田-ムルコス-パイドゥシャーコヴァー彗星(吉田誠一のホームページ)

 19日の水星西方最大離角は,日の出直前の午前6時の東京での地平線高度が 7°。かなり低い位置ですが,水星としては悪い条件ではありません。双眼鏡を使って東南東の空低い位置にある水星を探してみましょう。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。(冬の星座冬の全天星図

 【上旬】 とけい座(☆) ・ ペルセウス座
 【中旬】 エリダヌス座レチクル座(☆)
 【下旬】 おうし座 ・ かじき座(☆) ・ちょうこくぐ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座)
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 元日(日の出:札幌07:06,東京06:51,名古屋07:01,大阪07:05,福岡07:23)
2 振替休日
アルゴル極小:20時56分
3 りゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)が極大:23時(条件最良)
4 地球が近日点を通過:12時56分(0.983au/147,100.998km)
5 小寒:7時8分。太陽の黄経が 285度になる。
6 上弦の月 上弦:4時47分
7 準惑星 冥王星が:12時38分
8 天王星が東矩:6時6分
9 成人の日
木星が西矩:15時31分
月がヒアデス星団の中を通過し星食多数:19時~24時
10 アルデバランの:0時1分
月が最近:15時1分(視直径32分43秒,0.945)
12 満月 満月:20時34分。
金星が東方最大離角:22時18分(-4.4等,離角47°.1 )
13 準惑星(1)ケレスが東矩:19時9分
17 冬の土用の入り:7時40分,太陽の黄経が 297度になる。
18 小惑星(4)ベスタが:20時50分(+6.2等,かに座)
19 水星が西方最大離角:18時43分(-0.1等,離角24°.1 )
20 下弦の月 大寒:6時24分。太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
下弦:7時13分
22 月が最遠:9時14分(視直径29分30秒,1.053)
アルゴル極小:22時39分
25 アルゴル極小:19時28分
45P/本田・ムルコス・パデュサコバ彗星が観測好期(2016年12月~2017年1月):夕刻の西空
28 新月 新月:9時7分

2016年12月の星空

 11日に夕刻の西空で東方最大離角を迎える水星は,午後5時半の東京での地平線高度は約8度。低い空ですが,それでも水星としては高く見える方です。南西の空が開けた場所で,双眼鏡を使ってさがしてみて下さい。

2016-12-11 水星東方最大離角
2016-12-11 水星東方最大離角

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群ですが,今年は極大時刻が午前中,しかも満月と重なり条件最悪です。
 しかしながら,ふたご座流星群は明るい流星がよく飛び近年は火球も増えています。月明かりのない条件の下なら1時間に100個もの流星が期待できるところですが,満月のもとでも1時間あたり30個程度は期待できるでしょう。流星群は12月5日頃には活動期に入り20日頃まで続きます。
 ふたご座流星群は一晩中コンスタントに流れる安定した流星群です。12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。

 クリスマス前に極大をむかえるこぐま座流星群は,下弦を過ぎた月がありますが,極大時刻が夕刻なので日没から夜半までは観測チャンスとなります。1時間に5個ほど期待される小さな流星群で,明るい流星が北天から緩やかに流れます。


南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペヤ座ほうおう座
 【中旬】 くじら座さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 うしかい座 R(周期223日,変光範囲6.0等-13.3等)が極大光度
さんかく座 R(周期267日,変光範囲5.4等-12.6等)が極大光度
2 小惑星(3)ジュノーが:8時50分
からす座 R(周期317日,変光範囲6.7等-14.4等)が極大光度
4 海王星が東矩:18時21分
りょうけん座 R(周期329日,変光範囲6.5等-12.9等)が極大光度
7 上弦の月のイメージ 大雪:1時41分。太陽の黄経が 255度になる。
上弦:18時3分
8 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時44分
10 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時33分
土星が:23時44分
11 水星が東方最大離角:13時39分(-0.4等,離角20°8)
13 月が最近:8時29分(視直径33分19秒,0.933)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時21分
14 満月のイメージ ふたご座α流星群が極大:9時(条件最悪)
満月:9時6分
21 下弦の月のイメージ 下弦:10時56分
冬至:19時44分。太陽の黄経が 270度になる。
22 こぐま座流星群が極大(条件悪):17時
23 天皇誕生日
25 月が最遠:15時55分(視直径29分26秒,1.056)
27 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時42分
29 新月のイメージ 水星が内合:2時26分
新月:15時53分
12月こじし座小流星群が活動
31 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時15分
45P/本多・ムルコス・パジュサコバ周期彗星が近日点を通過

2016年11月の星空

2016年11月の星空情報

 11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。

 6日に好条件で極大を迎えるおうし座南流星群は,1時間に5個程度の小さな流星群ですが10月初旬から11月末まで長い期間流れます。極大の頃は上弦の月がありますから,月没後の夜半過ぎからが観測条件も良くなります。十分に防寒対策をして観察しましょう。→ 流れ星を見てみよう

 14日の満月は月の最近と重なり大きな満月が見られます。近年このような条件の満月をスーパームーンと呼んで話題になっていますが,スーパームーンは古来からの天文学の用語ではありません。占星術師 Richard Nolle氏によって定義された言葉とのことで,占星術由来の言葉です。スーパームーンとは,月がその軌道上において地球と最近となる位置で新月または満月を迎えた場合のことで,通常より大きな状態の月を楽しむことができます。
 地球から月への距離の平均は約385,000km,2016年11月14日の月は356,509km。月が最接近する場合の距離は356,400km ~ 370,400km ですから,この日は特に大きく立派な月を見ることができるでしょう。

 17日のしし座流星群極大は,満月後で一晩中月明かりがあるため条件がよくありません。
 母天体のテンペル・タットル彗星は2年前の2014年に遠日点を通過し,流星群の活動も低下しており,出現は1時間に10個程度。痕が残る高速の流星を見かけたら,しし座流星群の流れ星です。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 
 【中旬】 きょしちょう座(☆)
 【下旬】 アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), M52 (カシオペア座), h-χ (二重星団,ペルセウス座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 月が最遠:4時29分(視直径29分23秒,1.058)
3 月が土星の北3°43′:4時18分
月が金星の北6°51′:13時16分
6 おうし座南流星群が極大(条件良)
7 立冬:8時48分。太陽の黄経が 225度になる。
8 上弦の月のイメージ 上弦:4時51分
13 おうし座北流星群の極大(条件最悪)
14 満月のイメージ 小惑星(2)パラスが東矩:15時57分
月が最近:20時21分(視直径33分29秒,0.927,356,509km)
満月:22時52分
15 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:3時12分
16 アルデバランの 東京:潜入:2時23分 東京:出現:3時27分
17 しし座流星群の極大(条件最悪):19時
18 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時1分
20 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時50分
21 下弦の月のイメージ 文化の日
下弦:17時33分
22 小雪:6時22分。太陽の黄経が 240度になる。
23 勤労感謝の日
24 土星と水星が接近(3°28′):9時37分
わし座 R(周期457日,変光範囲6.7等-14.0等)が極大光度
28 月が最遠:5時8分(視直径29分33秒,1.058)
29 新月のイメージ 新月:21時18分

2016年10月の星空

 安定した晴れの日が多く日暮れが早く空が高く澄む十月は,星を見るには良い季節です。宵の頃には夏の大三角が西空に輝き,夜半前には東の空から賑やかな冬の星座たちが上ってきます。有名なギリシア神話に彩られた秋の星座たちは,ペガススの四辺形からたどってみましょう。

 8日夜に極大を迎えるりゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は,極大時刻に上弦の月が出ていますが,秋の月は低い位置を通るため観測条件はまずまず。周期群から定常群へ移行しつつある流星群で,母天体ジャコビニ・ジンナー彗星の回帰が2年後の2018年9月であるため,2年後に向けて観測しておくと良い記録になるでしょう。輻射点が早めに沈んでしまうので観察時間帯は日没から夜半前まで。非常にゆっくりとした流星がふわっと飛ぶのを見かけたら,ジャコビニ流星群の流星です。空の暗い場所でしっかりと防寒対策をして観察しましょう。
 流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 13日の夜は名月十三夜です。
 十三夜は日本独特の行事で,日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。9月の中秋の名月を見た人は,ぜひ十三夜も見上げてみてください。

 16日にを迎える天王星が観望好期です。天王星はとても暗い空の下,視力の良い人であればかろうじて肉眼で確認できる程度の明るさです。小さな双眼鏡などがあれば,確認しやすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。自分でさがすのが難しい人は,ぜひ公共天文台の観測会などに参加して見せてもらいましょう。

 22日のオリオン座流星群は,1時間に10~20個の流れ星が観測される流星群で,痕を伴う明るい高速流星が特徴です。しかし今年は輻射点の近くに下弦前の月があり条件はよくありません。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座
 【下旬】 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 新月のイメージ 新月:9時11分
3 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時58分
4 月が最遠:20時3分(視直径29分25秒)
5 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時47分
8 寒露:5時33分。太陽の黄経が 195度になる。
ちょうこくぐ座 R(周期391日,変光範囲6.7等-13.7等)が極大光度
ジャコビニ流星群(りゅう座流星群)の極大:21時(条件良)
9 上弦の月のイメージ 上弦:13時33分
おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
10 体育の日
準惑星 冥王星(134340)が東矩:17時42分
11 木星と水星が0°52′に接近
13 十三夜(後の月)
へびつかい座 R(周期307日,変光範囲7.0等-13.8等)が極大光度
16 満月のイメージ 天王星が:1時38分(+5.7等,うお座
満月:13時23分
17 月が最近:8時34分(視直径33分23)
20 秋の土用の入り:8時23分。太陽の黄経が 207度になる。
21 準惑星(1)ケレスが最大離角:21時27分
22 オリオン座流星群が極大(条件悪)
23 下弦の月のイメージ 下弦:4時14分
準惑星(1)ケレスが最近(1.8997au):4時34分
霜降:8時46分。太陽の黄経が 210度になる。
25 準惑星(1)ケレスが:11時2分(+7.4等,くじら座
26 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時29分
27 水星が外合:18時5分
28 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時18分
29 小惑星(4)ベスタが西矩:22時16分
30 金星と土星が3°02′に接近
31 新月のイメージ 新月:2時38分

2016年9月の星空

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。

 3日,みずがめ座 で海王星がを迎え,観望好期となります。
 海王星を捜すのは初心者には難しいですが,小望遠鏡で拡大すると,小さな小さな円盤状に見ることができます。公共の天文台の観望会などへ出かけると,見せてもらえるかもしれません。

 9日に極大を迎える9月ペルセウス座ε流星群は1時間あたり5~10個の流星が期待でき,明るい流星や痕を残す流星も多く現在活動的な流星群です。2008年には突発出現が観測されました。今年は上弦過ぎの月がありますが条件は良いので,輻射点が北東の空へ昇ってくる夜半前から明け方にかけて観察しましょう。流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 15日は中秋の名月ですが,満月は17日ですので今年は少し欠けた月になります。中秋の名月とは秋の真ん中の日,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日にはならないのです。
 中秋の名月は別名芋名月といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは片見月として忌み嫌われました。2016年の十三夜は10月13日ですから,中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜も眺めて下さい。

 29日には水星が明け方の東の空で西方最大離角を迎えます。
 午前4時45分の東京での地平線高度は7度で低い上,近くに明るい月があります。ほぼ地平線ぎりぎりと思って,空が開けた場所で双眼鏡を用いてさがしてみて下さい。

水星の西方最大離角 (2016-09-29)
水星の西方最大離角 (2016-09-29)

南中する星座

 秋の星座秋の全天星図
 

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いて座くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
 【中旬】 こぎつね座や座わし座
 【下旬】 いるか座けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 新月のイメージ 新月:18時03分
金環日食(アフリカ・マダガスカル,日本からは見られない。食分0.987)
ぎょしゃ座 小流星群が活動
3 海王星が:10時18分(+7.8等,みずがめ座,視直径2秒4)
7 月が最遠:3時45分(視直径29分30秒)
火星が東矩:8時0分
白露:13時51分。太陽の黄経が 165度になる。
9 上弦の月のイメージ 上弦:20時49分
9月 ペルセウス座ε流星群が極大:13時(条件良好)
10 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時26分
12 水星が内合:14時17分
13 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時15分
15 中秋の名月
16 うお座 R(周期344日,変光範囲7.0等-14.8等)が極大光度
おおぐま座 T(周期257日,変光範囲6.6等-13.5等)が極大光度
17 満月のイメージ 満月:4時5分
半影月食
19 敬老の日
月が最近:2時0分(視直径33分00秒)
秋の彼岸の入り
はくちょう座 χ(3.3-14.2等 408日)が極大光度
22 秋分の日
アルデバランの:8時29分(東京潜入,出現9:19)
秋分:23時21分。太陽の黄経が 180度になる。
ぎょしゃ座 β小流星群が活動
23 下弦の月のイメージ 下弦:18時56分
27 木星が:6時49分
29 水星が西方最大離角:4時27分(-0.5等,離角17°9)

2016年8月の星空

 夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日~7日が「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」となっています。各地で星を見るイベントが開かれますので地域の情報などに注意しましょう。(STARWEEK 2016

 9日は旧暦七夕です。
 7月7日は梅雨の最中で天気に恵まれない年が多いですね。旧暦の七夕(月齢が七の夕)の頃は織り姫星(こと座のベガ)が天頂付近にあって見やすくなっていますので,晴れたら空を見上げてみましょう。

 毎年お盆休みの頃に見ごろとなるペルセウス座流星群は,12日夜に極大を迎えます。今年は上弦直後の月回りで,夜半を過ぎペルセウス座が高くなってくる頃には月明かりがなくなり最高の観察条件になります。
 ペルセウス座流星群は,月がない好条件のもと,多い年では1時間に60個くらいの流星が期待できます。流れ星を観察するときは,できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにしましょう。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 17日には夕刻の西空で水星が東方最大離角を迎えます。
 この日の水星は,午後7時の地平線高度が約5度。大変低い位置にありますが,近くの金星と木星を目印に,西の地平線近くを双眼鏡で捜してみて下さい。

水星 東方最大離角 (2016-08-17)
水星 東方最大離角 (2016-08-17)

 

 月末になると金星と木星は更に接近します。
 地平線高度が5度近くでかなり低くなってしまいますが,明るい2惑星ですから,空が地平線近くまで開けた場所を捜して見てみましょう。

金星と木星の接近 (2016-08-27)
金星と木星の接近 (2016-08-27)

南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。 (夏の星座夏の全天星図

 【上旬】 へびつかい座ヘルクレス座りゅう座 ・ さいだん座(☆)
 【中旬】 へび座(尾部)
 【下旬】 こと座たて座みなみのかんむり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座), M27 (あれい状星雲,こぎつね座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M4・M80 (さそり座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座), M56 (こと座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2 9P/テンペル第1周期彗星が近日点を通過
3 新月のイメージ 新月:4時45分
7 立秋:10時53分。太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
9 旧七夕
10 月が最遠:9時5分(視直径29分33秒)
11 上弦の月のイメージ 上弦:3時21分
山の日
12 ペルセウス座流星群が極大:21時(夜半以降条件最良)
やまねこ座 R(周期379日,変光範囲7.2等-14.3等)が極大光度
13 小惑星(2) パラスが(+9.3等,ペガスス座):17時33分
17 水星が東方最大離角:6時21分(+0.3等,離角27°.4)
りゅう座 R(周期246日,変光範囲6.7等-13.2等)が極大光度
18 満月 満月:18時27分
はくちょう座κ流星群が極大(条件最悪)
こぎつね座 R(周期137日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度
22 月が最近:10時19分(視直径32分33秒)
23 処暑:1時38分。太陽の黄経が 150度になる。
24 火星がアンタレスに接近:13時9分
小惑星(2) パラスが最近(2.398au)
25 下弦の月のイメージ 下弦:12時41分
26 火星と土星が接近(4°23′):2時50分
27 金星と水星が接近(5°16′):13時58分
28 金星ご木星が接近(0°04′):6時47分
30 土星が東矩:4時29分
おおぐま座 R(周期302日,変光範囲6.5等-13.7等)が極大光度
31 二百十日

2016年7月の星空

 七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星です。晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。今年は月明かりもなく,晴れれば星空を見るのに良い条件です。
 曇ってしまったら,来月9日の旧暦七夕を待ちましょう。

 惑星は,5月~6月にかけてを迎えた火星と土星が夜半前の空で見頃です。7日に衝となる準惑星の冥王星は,暗くて肉眼では見えません。初心者が見るのは難しい星ですので,見たい方は公共天文台の観望会などで見せてもらいましょう。

 夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプに出かけたりなど星空を見上げる機会も多いことと思いますが,今年は20日が満月で,夏休みに入った直後は月が明るくて星空観察には適しません。27日が下弦となり下旬になるほど月の出が遅くなりますので,星空観察は7月下旬から8月上旬がお勧めです。

 7月下旬になると8月のペルセウス座流星群も流れ始めます。7月中旬~8月中旬は幾つかの流星群が活動をしており,一年の中でも特に流れ星が多い時期となっています。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 おおかみ座てんびん座
中旬 かんむり座こぐま座・じょうぎ座(☆)・ふうちょう座(☆)・へび座頭部・みなみのさんかく座(☆)
下旬 さそり座

夏の星座夏の全天星図
 

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 月が最近:15時40分(視直径32分38秒)
半夏生:19時14分。太陽の黄経が 100度になる。
2 アルデバランの(東京潜入:14時8分,東京出現:15時07分)
4 新月のイメージ 新月:20時1分
5 地球が遠日点を通過(1.017au. 152103775km):1時24分
7 七夕
小暑:1時3分。太陽の黄経が 105度になる。
水星が外合:9時17分
8 準惑星 冥王星(小惑星番号134340)が:3時25分(いて座,+14.1等)
9 へび座 R(周期356日,変光範囲5.2等-14.4等)が極大光度
11 いて座 R(周期270日,変光範囲6.7等-12.8等)が極大光度
12 上弦の月のイメージ 上弦:9時52分
13 天王星が西矩:10時47分
月が最遠:14時24分(視直径29分33秒)
16 かに座 R(周期362日,変光範囲6.1等-11.8等)が極大光度
17 金星と水星が 0°32′ に接近:2時39分
18 海の日
19 夏の土用の入り:15時3分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
20 満月のイメージ 満月:7時57分
22 大暑:18時30分。太陽の黄経が 120度になる。
23 準惑星(1) ケレスが西矩:7時36分
24 小惑星(3) ジュノーが東矩:6時0分
27 下弦の月のイメージ 下弦:8時0分
月が最近:20時37分(視直径32分19秒)
28 みずがめ座 δ南流星群が極大(条件悪)
30 やぎ座 α流星群が極大(条件良)

2016年6月の星空

 梅雨に入り夜も短く,6月は星を見上げる機会が少なくなる季節ですが,梅雨の晴れ間が広がった日,薄明が終わる頃に天頂付近を見上げてみましょう。オレンジ色の1等星が輝いています。
 これはうしかい座 のアルクトゥルスという星で,梅雨時の輝星らしく,雨夜の星(あまいのほし),五月雨星(さみだれぼし)など,風情ある和名を持っています。また麦が熟れる頃に昇る星であることから,麦星,麦熟れ星,麦刈り星などの異名も持っています。農事暦と共に生きた,昔の人々の生活が偲ばれますね。

 3日,へびつかい座で土星がを迎えます。衝の頃の惑星は,日没頃には東の空に昇り,真夜中に南中,日の出頃に西空へ没するため一晩中見えています。
 穏やかな雨上がりの夜がありましたら,望遠鏡を向けてみましょう。そして,望遠鏡の中の惑星の像がピッタリ止まって見えるような夜があったら,ぜひ高倍率で眺めてみましょう。スケッチして今年の姿を記録しておくと翌年との環の開き具合の違いがよくわかります。
 2009年に真横から見た土星の環は,2019年へ向かってどんどん開いており,土星らしい環を伴った姿が小望遠鏡でもわかりやすくなっています。

 5日には水星が明け方の東の空で西方最大離角となりますが,夜明けが早い季節であるため午前4時には水星も薄明の中に消えてしまい,見つけるのはちょっと大変です。午前3時半,東北東の空で地平線から2°の高さに見える星が水星ですが,ほとんど地平線ギリギリです。しかも大気の影響で暗く見えるため双眼鏡が必須になるでしょう。

2016年6月5日 水星の西方最大離角
2016年6月5日 水星の西方最大離角

南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。(夏の星座夏の全天星図

 【上旬】 おとめ座ケンタウルス座りょうけん座
 【中旬】 
 【下旬】 うしかい座 ・ コンパス座(☆)

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【球状星団】 M3 (りょうけん座), NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座), M51 (子もち星雲,りょうけん座), かみのけ座~おとめ座銀河群
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2 みずがめ座 R(周期387日,変光範囲5.8等-12.4等)が極大光度
3 月が最近:19時55分(視直径33分04秒)
土星が:20時50分(へびつかい座,+0.0等,視直径18″.4)
5 新月のイメージ 新月:12時0分
芒種:14時49分。太陽の黄経が75度になる。
海王星が西矩:17時45分
水星が西方最大離角:2時(+0.6等,離角24°.2)
7 金星が外合:6時46分
8 木星が東矩:0時51分
10 入梅:20時13分。太陽の黄経が80度になる。
12 上弦の月のイメージ 上弦:17時10分
15 月が最遠:21時0分(視直径29分30秒)
20 満月のイメージ 満月:20時2分
21 夏至:7時34分。太陽の黄経が 90度になる。
28 下弦の月のイメージ 下弦:3時19分

2016年5月の星空

 例年ゴールデンウィーク中に観測されるみずがめ座 η流星群の極大は 6日(金)の明け方で,新月前の良好な条件となります。1時間に15個程度の観測が予想される流星群で,5月上旬は出現を期待できます。できるだけ月明かりのない前半に観測するようにしましょう。

 8日夜にアルデバラン(おうし座α)の食がありますが,食の前後には月とアルデバランが接近した様子を観測できます。月と恒星の位置関係が変わってゆく様子を時間をおいて観察してみてください。

水星の日面通過(1993-11-06)
水星の日面通過(1993-11-06)

 9日の水星の日面通過=水星が太陽面を通過する現象は,2006年月以来10年ぶりです。残念ながら日本では見られませんが,東アジアやオーストラリアを除く広範囲で観測可能となります。
 なお,次の水星日面通過は2019年11月に起こります。

 惑星は,22日に火星がさそり座で,来月3日に土星がへびつかい座を迎えます。衝の頃の惑星は,日没頃には東の空に昇り,真夜中に南中,日の出の頃に西空へ没するため一晩中見えています。
 夏の星座で衝を迎える惑星は比較的低い位置で南中するため,シーイングの影響を受けやすくなります。しかしながら春はシーイングが比較的安定する季節ですから,穏やかによく晴れた日があれば望遠鏡を向けてみましょう。そして,望遠鏡の中の惑星の像がピッタリ止まって見えるような夜があったら,ぜひ高倍率で眺めてみましょう。

 土星は2009年に真横から見た環が,2019年へ向かってどんどん開いており土星らしい環を伴った姿が小望遠鏡でもわかりやすくなっていますので,スケッチして今年の姿を記録しておきましょう。来年また土星を見たときに環の開き具合を比較すると違いがよくわかります。
 火星は,5月の衝は中接近になります。火星と地球の軌道の関係については,火星の大接近のページをご覧ください。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。 (春の星座春の全天星図

 【上旬】 おおぐま座コップ座
 【中旬】 
 【下旬】 かみのけ座 ・ からす座 ・ はえ座(☆) ・ みなみじゅうじ座(☆)

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 NGC3242 (うみへび座), M97 (おおぐま座)
 【散開星団】 M44 (プレセペ,かに座)
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座), M65・M66 (しし座), かみのけ座~おとめ座銀河群
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 八十八夜
小惑星(3)ジュノーが(10.0等,てんびん座):8時35分
5 立夏:10時42分。太陽の黄経が 45度になる。
6 みずがめ座 η流星群が極大:23時(条件最良)
月が最近:13時13分(視直径33分23秒)
7 新月 新月:4時30分
8 アルデバランの(東京:潜入):18時35分 / (東京:出現):19時29分
9 水星の日面通過(日本は夜間にあたり見えない):20時12分~
10 水星が内合:0時37分
14 上弦の月 上弦:2時2分
金星と水星が接近(0°26’):05:48
16 おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
18 わし座 R(周期270日,変光範囲5.5等-12.0等)が極大光度
19 月が最遠:7時6分(視直径29分26秒)
20 小満:23時36分。太陽の黄経が 60度になる。
21 小惑星(2)パラスが西矩
22 満月 満月:6時14分
火星が:11時(さそり座,-2.1等,視直径18″.4)
25 小惑星(4)ベスタが
26 こいぬ座 R(周期338日,変光範囲7.3等-11.6等)が極大光度
29 下弦の月 下弦:21時12分
31 火星が最接近:06時34分(てんびん座,-2.0等,75279709km)

2016年4月の星空

 3月9日に衝を迎えた木星が21時前後に南中となり観望好期です。南の空高く,ひときわ明るく輝いているのが木星ですから見間違うことはありません。
 春先は大気の揺らぎも少なく望遠鏡での惑星観測に適する季節で,木星なら月がある夜でも見ることができます。自分で望遠鏡を持たない方も,公共天文台の観望会などに参加して木星の縞模様を楽しんでみてください。

 18日の夕刻西空では水星が東方最大離角を迎えますが,この日の19時の地平線高度は10度で,水星としては異例の見やすい高さとなります。それでも十分に低い位置ですので,西空がよく開けた場所で双眼鏡など使って捜してみましょう。

2016年4月18日 午後7時の水星
2016年4月18日 午後7時の水星

 5月下旬にを迎える火星,6月上旬に衝を迎える土星が,夜半前の南東の空でだんだん見やすくなってきます。
 2009年に真横から見た土星の環は 2019年へ向かって開いている最中で,小望遠鏡でも土星らしい姿が楽しめます。望遠鏡の中の惑星の像がピッタリ止まって見えるような夜があったら,ぜひ高倍率で眺めてみましょう。スケッチして今年の姿を記録しておくと翌年との環の開き具合の違いがよくわかります。

2016年4月18日夜の火星と土星
2016年4月18日夜の火星と土星

 22日に極大を迎える4月こと座流星群は,痕を残す明るい流星が多く1時間に15個程度期待できる群ですが,今年は昼間に極大を迎える上に満月となり条件最悪です。流星観察はゴールデンウィーク後半のみずがめ座η群の条件が最良となりますので,そちらに期待しましょう。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。 (春の星座春の全天星図

 【上旬】 らしんばん座
 【中旬】 ほ座
 【下旬】 うみへび座 ・ カメレオン座(☆) ・ こじし座 ・ しし座 ・ ポンプ座 ・ ろくぶんぎ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団


 【惑星状星雲】 NGC3242 (うみへび座), M97 (おおぐま座)
 【散開星団】 M44 (プレセペ,かに座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M65・M66 (しし座), かみのけ座~おとめ座銀河群
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 下弦の月 下弦:0時17分
2 こじし座 R(周期372日,変光範囲6.3等-13.2等)が極大光度
3 こぎつね座 R(周期137日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度
4 清明:17時28分。太陽の黄経が 15度になる。
7 新月 新月:20時24分
8 月が最近:2時36分。視直径33分26秒
10 準惑星 冥王星が西矩:2時10分
天王星が:12時40分
11 ペガスス座 R(周期378日,変光範囲6.9等-13.8等)が極大光度
14 上弦の月 上弦:12時59分
16 春の土用の入り:22時48分。太陽の黄経が 27度になる。
18 水星が東方最大離角:22時59分(+0.1等,離角19°.9)
20 穀雨:0時29分。太陽の黄経が 30度になる。
21 C/2013 X1 PANSTARRS彗星が近日点を通過
22 満月 月が最遠:1時5分。視直径29分24秒
満月:14時24分
4月こと座流星群が極大:時(条件最悪):15時
うしかい座 R(周期223日,変光範囲6.0等-13.3等)が極大光度
24 小惑星(3)ジュノーが最近(2.296au):17時26分
26 アンドロメダ座 R(周期409日,変光範囲5.6等-14.9等)が極大光度
30 下弦の月 下弦:12時29分