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2022年12月の星空

星空解説

 夜が長い12月は,星空観察に良い季節です。
 明るい星が多い豪華な冬の星座達も,早い時間帯から見られるようになります。

惑星

ミラ
木星・土星は見納め,火星が旬だよ!

 木星はうお座,土星はやぎ座を移動中です。

 土星は宵の口の南西の空に見えていますが,日没後すぐにに没します。木星も夜半には沈んでしまいますので,早い時間帯に探しましょう。

 水星は22日に東方最大離角を迎えますが,午後5時の地平線高度が9度。かなり低い位置で大気による減光もあります。
 双眼鏡などを使った方が見つけやすいでしょう。

土星と水星と金星(2022-12-22 17:00)
土星と水星と金星(2022-12-22 17:00)

 火星を迎え中接近です。
 火星の軌道は地球に比べてかなり楕円形なので,同じ衝でも火星が衝を迎える季節によって地球との距離は随分と異なります。
 詳しくは,火星の大接近 のページをご覧下さい。

地球と火星の軌道
地球と火星の軌道

 下の星図は12月半ばの星空です。
 クリックして拡大して見て下さいね。

火星と12月の星空(2022-12-15 23:00)
火星と12月の星空(2022-12-15 23:00)

流星群

ふたご座α流星群

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群。2022年は下弦前の月があり,夜半前には月が昇り明るい月夜となります。月が上る前がお勧めです。
 月が上ってきた後は,月が直接目に入らない方角を見るようにしたり,月が建物や木に隠れて見えなくなる場所を選ぶなど工夫して空を見上げましょう。

 極大は14日夜なので,14日~15日の夜がピークです。明るい流星が多く数も多い流星群なので,月明かりがあってもそれなりに楽しめるでしょう。
 近年は火球も増え,いっそう華やかな流星群になってきています。

ケイト
フェアトンは塵を出し尽くした彗星のなれの果てなんだって。

 ふたご座流星群の母天体,小惑星(3200)フェアトンは,1.43年周期で楕円軌道を描いて公転しており,今世紀末の2093年12月14日に地球にかなり接近することが予想されています。
 また2223年には軌道が地球に近づくことも予想され,今後ともふたご座α流星群と共に目が離せない存在です。

 ふたご座α流星群の活動期間は12月5日頃から12月20日頃まで。冬の星座であるふたご座に流星群の放射点があるため,一晩中,全ての方角でコンスタントに流れます。
 12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,思い出したら夜空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。


こぐま座流星群

 ふたご座流星群が活動を終える頃,一年を締めくくるこぐま座流星群が流れ始めます。こぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星群です。

 今年は22日~23日の夜がピークで,月もなく観測条件は良好。
 22日23時頃にダストトレイル接近が予想されています。

 こぐま座流星群の流星は北天から緩やかに流れます。ZHR=10で,実際に見える流れ星は1時間に1~2個くらい。小さな流星群ですが火球が流れることもあります。



南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬カシオペヤ座ほうおう座
中旬くじら座さんかく座
下旬おひつじ座・みずへび座(☆)・ろ座

冬の星座
冬の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲
散光星雲M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団M34 (ペルセウス座)
h-χ (二重星団,ペルセウス座)
M45 (プレアデス星団,すばる,おうし座)
球状星団
銀河(系外星雲)M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座)
M33 (さんかく座)
M74 (うお座)
M77 (くじら座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年12月のカレンダー

曜日月相天文現象
1火星が地球最近(距離 0.544au):11時17分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時35分
4アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時14分
6天一天上
不成就日
7大雪(太陽の黄経 255度):12時46分
8満月のイメージ望(満月):13時08分
火星と月の合(離角 -0°32′火星食):13時19分
火星(♂)が:14時42分
こと納め
針供養
9皇后御誕生日
12月が地球最遠(距離 1.056):09時28分
一粒万倍日
13一粒万倍日
14ふたご座α流星群🌠が極大:22時
不成就日
15海王星(♆)が東矩:02時10分
三隣亡
16下弦の月のイメージ下弦:17時56分
17羽子板市(浅草観音歳の市)
22水星 (☿) が東方最大離角(離角 20°08’):0時
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時18分
冬至(太陽の黄経 270度):6時48分
木星(♃)が東矩:09時50分
冬至星供(ほしく)祭
不成就日
23新月のイメージ朔(新月):19時17分
23こぐま座流星群🌠が極大:6時
24月が地球最近(距離 0.932):17時27分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時07分
一粒万倍日
25キリスト降誕祭
八せん始め
一粒万倍日
26金星が遠日点を通過(0.728au):12時09分
27アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時56分
三隣亡
28官庁御用納め
不成就日
30上弦の月のイメージ上弦:10時21分
旧こと納め
旧針供養
31大祓
除夜祭
年越し
男鹿なまはげ

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


12月のお話

師走
December
大雪と冬至
時雨・寒波・年末低気圧
閉塞成冬(七十二候 大雪~冬至)
Hunter’s Moon
アドベント

クリスマスの街角
クリスマスの街角

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・流星 流星電波観測国際プロジェクト
・アルゴル極小 予報 – 日本変光星研究会

2022年11月の星空

星空解説

 11月は日暮れが早く,空は高く澄み渡り,晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。
 夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。


惑星

天王星

 9日に天王星がおひつじ座でを迎えます。

ミラ
地域の星空観望会があったら行ってみよう!

 天王星は肉眼では見えないと思うかもしれませんね?
 でも,暗く条件の良い空の下,視力の良い人なら,かろうじて肉眼で確認できます。

 ですから双眼鏡があれば市街地でも確認することができます。また,小望遠鏡なら面積を持った円盤状に見ることができます。

 下の図は衝の日の天王星の位置です。
 天王星は数日経ってもほとんど変わらない場所に見えます。衝の頃は月が明るいので,探してみる時は月が小さい日を選びましょう。
 図はクリックして拡大して見てくださいね。

衝の日の天王星(2022-11-09)
衝の日の天王星(2022-11-09)

火星と月の合

 11日の夜,月と火星が接近する様子が見られます。

 火星は夜半前には東の空高く見えるようになっています。時間は気にしなくても大丈夫です。

火星と月の合(2022-11-11)
火星と月の合(2022-11-11)

木星と土星

 土星はやぎ座にあり,日没後の空に見えています。

 うお座を移動中の木星はまだまだ見頃です。都会の街明かりがあっても十分に見られますので探してみましょう。


流星群

おうし座北流星群

 おうし座北流星群🌠が13日に極大を迎えます。
 HR=5個程度の小さな流星群で,見られるのはせいぜい1時間に2個程度。流星群だからといって沢山流れるわけではありません。

 流星の数は少ないものの,ほぼ一晩中観察でき,10月20日~12月10日頃まで長い期間見られます。
 また火球が流れることもありますので,空を見上げる機会があったら思い出してみましょう。

 母天体は2P/エンケ彗星。
 比較的ゆっくり流れる流星群です。


しし座流星群

 しし座流星群🌠は,18日午前中に極大となります。

 月は下弦を過ぎていて観望の邪魔になるほどではありませんが,極大が夜明け前なので,夜明けに向かって流星が増えていく感じの見え方になります。
 特に流星数が多くなるという予報は出ておらず,1時間に数個程度と予想されます。流星観察をするときは,月が視野に入らないような場所を選びましょう。

ケイト
しし座流星群は,2002年に素晴らしい流星雨になったの。
次の母彗星の回帰でまた見られるといいね!

 しし座流星群の流れ星は,痕を残して高速で流れるのが特徴。しし座が上ってくる明け方に沢山流れます。
 流星観察は11月でもたいへん冷え込みますので,十分に防寒対策をして行いましょう。→ 流れ星を見てみよう

  しし座流星群の母天体,55P/テンペル・タットル彗星は2014年に遠日点を通過し,2031年5月の近日点通過に向けて太陽に近づいてきていますので今後が楽しみな流星群です。


皆既月食

 11月8日(火)は,日本全国で皆既月食が見られます。

 最大食分 1.364。
 皆既が1時間以上続く深い分食で,観察しやすい時間帯です。
 ぜひ見てみましょう。

 月食については 月食を見てみよう のページを参考にしてください。

半影始部分始皆既始食最大
食分
皆既終部分終半影終
17h00m18h08m19h16m19h59m
1.364
20h42m21h49m22h57m

南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬
中旬きょしちょう座(☆)
下旬アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

秋の星座
秋の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散光星雲
散開星団M34 (ペルセウス座)
M52 (カシオペア座)
h-χ (二重星団/ペルセウス座)
球状星団M2 (みずがめ座)
M15 (ペガスス座)
M30 (やぎ座)
銀河(系外星雲)M31 (アンドロメダ大星雲/アンドロメダ座)
M33 (さんかく座)
M77 (くじら座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年11月のカレンダー

 日 曜日月相天文現象
1上弦の月のイメージ上弦:15時37分
計量記念日
灯台記念日
一粒万倍日
三隣亡
3文化の日
とおかんや(旧暦10月10日)
4一の酉
一粒万倍日
5不成就日
6アルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時14分
八せん終わり
炉開き(亥の子の祝い)
7立冬(太陽の黄経 225度):19時45分
天しゃ
8満月のイメージ望(満月):20時02分
皆既月食  食最大:19時59分
世界都市計画の日
9アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時3分
水星(☿)が外合:01時42分
天王星が地球最近(距離 18.687au):10時12分
天王星(♅)が:17時26分(+5.7等)
太陽暦採用記念日
11土星(♄)が東矩:17時04分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時52分
火星と月の合:22時34分
13水星が地球最遠(距離 1.447au):18時37分
おうし座北流星群🌠が極大
不成就日
14月が最遠(距離 1.053):15時40分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時41分
15七五三
16下弦の月のイメージ下弦:22時27分
二の酉
一粒万倍日
17一粒万倍日
18しし座流星群🌠が極大(条件悪):8時
三隣亡
20水星が遠日点を通過(距離 0.467au):05時38分
21不成就日
22小雪(太陽の黄経 240度):17時20分
23勤労感謝の日
24新月のイメージ朔(新月):7時57分
26月が最近(距離 0.944):10時31分
27十方ぐれ入り
28三の酉
不成就日
一粒万倍日
29アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時46分
一粒万倍日
30上弦の月のイメージ上弦:23時37分
三隣亡

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


11月のお話

霜月
November
立冬と小雪
霜・霜柱・小春日和・木枯らし一号
山茶始開(七十二候 立冬~小雪)
Harvest Moon
アドベント

岩場のハシブトガラス
岩場のハシブトガラス

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小 予報 – 日本変光星研究会

2022年10月の星空

星空解説

 空高く馬肥ゆる秋。
 空が澄み渡り安定した晴れの日が多く十月は,日暮れも早く,星を見るのに良い季節です。

 宵の頃には夏の大三角が西空に輝き,夜半前には東の空から賑やかな冬の星座たちが上ってきます。有名なギリシア神話に彩られた秋の星座たちは,ペガススの四辺形からたどってみましょう。

 → 秋の星座を探してみよう


惑星

 9月末にを迎えた木星(♃)が観望好機。
 8月にを迎えた土星(♄)も,夜半前の南西の空でまだまだ観察しやすい位置に見えています。
 都会の街明かりの下でもよくわかる明るい惑星たちで,小望遠鏡があれば街中でも木星の縞模様や土星の環を楽しむことが出来ます。

ミラ
木星と土星は小望遠鏡のスケッチ観測がお勧め!

 木星と土星は明るくて誰にでもすぐに見つけられるので,木星と土星をたよりに,やぎ座みずがめ座の星々をたどってみると,星座も見つけやすいでしょう。

 9日明け方には木星と月の合が起こります。
 月は満月に近く明るいですが,すぐ横にくっ付くようにして木星が見られます。

 合の時間には月没になるため,午前3時くらいに見てみるのが良さそうです。
 もちろん夜の早い時間帯に眺めても,十分に近づいた月と木星が見られますので,時間にはあまり拘らずに空を見上げてみると良いでしょう。


 夜半過ぎの東の空では火星(♂)が見やすくなってきます。
 火星の近くには,赤い1等星おうし座のアルデバランやオリオン座のベテルギウスが見えています。赤さを比べてみましょう。

 水星(☿)は,9日に夜明け前の東の空で西方最大離角を迎え,しばらく観望好機です。
 9日午前5時の東京での地平線高度は約8°。
 大変低い位置ですが,それでも水星としては見やすい高さです。空が開けた場所で双眼鏡などを使って探してみましょう。

水星の西方最大離角(2022-10-09)
水星の西方最大離角(2022-10-09)

 金星(♀)は23日に外合を迎え,その後は夕刻の西空に移動しますが,10月中は低空で観察しにくい状態です。

2022年10月の惑星(2022-10-15 23:00)
2022年10月の惑星(2022-10-15 23:00)

十三夜

ケイト
十三夜は栗名月とか豆名月とも言うよ!

 十三夜は「後の名月」とも呼ばれ,陰暦9月13日の月のことす。
 2022年は10月8日です。

 日本のお月見は,中秋の名月(十五夜)後の名月十三夜)の両方の名月を見るもので,どちらか片方だけ見るのは片見月と呼び,縁起が悪いものとして忌み嫌われました。

 9月に中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜にもお月見をしましょう。
 十三夜は栗名月とか豆名月とも呼ばれ,栗や枝豆を供えます。

お月見 by Mira House

日本では,昔から旧暦(陰暦)8月15日と9月13日の月を” 名月”と呼んで,この夜には供え物をして月を拝む” お月見 “をしてきました。  ” 中秋の名月( 十五夜)”とは 陰暦8月15日の月のことです。 陰暦では7月~9月が秋。 7月を孟秋,8月を仲秋,9月を季秋と名付け,8月15日は秋の真ん中の日であるため 中秋 ,その日の月が中秋の名月でした。 …


流星群

10月りゅう座流星群

 9日10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)が極大を迎えます。

 今年は満月前の明るい月明かりがあり条件はよくありません。観測される方は,月が直接目に入らない工夫をしましょう。

 この流星群は 輻射点が早めに沈んでしまうので 宵の口から夜半にかけてが見頃です。8日の宵の口から9日にかけて観測しましょう。

 母天体のジャコビニ・チンナー彗星(21P/Giacobini-Zinner)は6.6年周期で,だいたい13年に一度活発になります。周期群から定常群へ移行しつつある流星群で1時間に数個程度は期待できます。

ミラ
流星観察は寒さに注意だよ!

 この群の流星は,非常にゆっくりふわっと流れる特徴を持っています。
 流星観察は冷えますので,しっかりと防寒対策をしましょう。流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。


オリオン座流星群

 2 2日未明,ハレー彗星を母天体とするオリオン座流星群が極大を迎えます。
 新月前で月明かりもなく,ピーク時刻も夜中で条件良好です。

 オリオン座流星群は10月2日から11月7日頃まで,長い期間流れる流星群です。
 ピークの日以外にもよく活動している流星群なので,極大日にそれほど拘る必要はありません。晴れた日は,放射点が上がってくる夜半過ぎから眺めてみましょう。

 痕を伴う明るい高速流星が特徴で,極大に近い頃なら1時間に10個程度の流れ星が期待できます。



南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬インディアン座(☆)・こうま座はちぶんぎ座(☆)・やぎ座
中旬ケフェウス座
下旬つる座 ・ とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

秋の星座
秋の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
M57 (環状星雲/こと座)
NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散光星雲NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
散開星団
球状星団M2 (みずがめ座)
M15 (ペガスス座)
M30 (やぎ座)
M56 (こと座)
銀河(系外星雲)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年10月のカレンダー

 曜日月相天文現象
1準惑星 (136472) マケマケが:21時50分
3上弦の月のイメージ上弦:09時14分
4重陽
不成就日
三隣亡
5月が最近(距離 0.961):01時34分
一粒万倍日
7水星が近日点通過(距離 0.308au):05時58分
天一天上
8寒露(太陽の黄経 195度):16時22分
十三夜(後の月)
一粒万倍日
三隣亡
9木星と月が合(離角 1°50′):04時37分
水星(☿)が西方最大離角(離角 -17°59′):06時
10月りゅう座群(ジャコビニ流星群)🌠が極大:10時
10満月のイメージ満月:05時55分
スポーツの日
11おうし座南流星群🌠が極大
一粒万倍日
12不成就日
14アルゴル型食変光星 アルゴル極小:5時43分
17アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時32分
月が最遠(距離 1.052):19時20分
18下弦の月のイメージ下弦:02時15分
準惑星 (136199) エリスが:06時02分
19アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時21分
20金星が地球最遠(距離 1.717au):16時37分
土用(太陽の黄経 207度):19時13分
不成就日
一粒万倍日
三隣亡
22オリオン座流星群🌠が極大:03時
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時10分
天しゃ
23金星(♀)が外合:06時17分
準惑星 (136108) ハウメアが :07時03分
霜降(太陽の黄経 210度):19時36分
一粒万倍日
25新月のイメージ新月:19時49分
部分日食(日本では見られない)
26八せん始め
28不成就日
29月が最近(距離 0.958):23時36分

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


10月のお話

神無月
October
寒露と霜降
秋晴れ・露
鴻鴈来(七十二候 寒露~霜降)
Harvest Moon
お月見
輝け、十月の太陽よ(セイタカアワダチソウ)

コスモス(秋桜)
コスモス(秋桜)

データ出典

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小 予報 – 日本変光星研究会

2022年09月の星空

星空解説

 秋の日はつるべ落とし。
 9月になると日没時刻が早くなり,夕方の早い時間帯から星が見えるようになってきます。

 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。


惑星

木星と土星

ケイト
ガニメデの名は木星=ゼウスに愛された美少年ガニュメーデースが由来!

 8月にを迎えた土星(♄)と,今月を迎える木星(♃)が観望好期です。日が暮れて1時間ほどすると東の空で見やすくなります。

 木星と土星は都会の街明かりの下でも問題なく見えます。また小望遠鏡でも捉えやすく,低倍率でも土星の環や木星の縞模様などを見ることができます。

 望遠鏡で惑星をとらえたら,是非スケッチをしてみましょう。
 スケッチのために一生懸命見ているうちに目が惑星に慣れ,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。惑星の模様が見える目は,この「慣れ」によって養われます。
 木星の近くに衛星が見えたら, ガリレオ衛星(※)と呼ばれる4個の衛星のどれかです。

※ ガリレオ衛星
 望遠鏡を発明したイタリアの学者,ガリレオ・ガリレイによって1610年に発見された木星の4個の衛星。
 木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストと呼びます。
 ガニメデは太陽系で一番大きな衛星,イオは活火山があることで知られています。

 9月半ばの夜半前の星空です。
 クリックで拡大して見て下さいね。

2022年9月の惑星(2022-09-15 23:00)
2022年9月の惑星(2022-09-15 23:00)

木星と土星が月と合

 8日には土星が,12日には木星が,月と接近する「合」という現象が見られます。特に12日の木星と月の合はほぼくっついて見えます。

  • 8日21時34分 土星と月の合(離角 3°44′)
  • 12日1時30分 木星と月の合(離角 1°37′)

 同じ時刻に写真を撮ったりしておくと,惑星の中を月が動いて行く様子がよくわかります。


海王星

 17日にみずがめ座 でを迎える海王星(♆)も観望好期です。
 海王星を捜すのは初心者には難しいですが,小望遠鏡で拡大すると,小さな小さな円盤状に見ることができます。
 公共の天文台の観望会などへ行く機会があったら見せてもらいましょう。


中秋の名月

ミラ
中秋の名月は芋名月。
里芋を供えて収穫に感謝だね!

 9月といえばお月見の季節。

 2022年の中秋の名月9月10日。満月の日です。
 中秋の名月は秋の真ん中の日,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,月齢に基づいて暦が作られる旧暦では満月でした。けれど新暦では必ずしも満月になるわけではありません。

 今年の中秋の名月が満月と重なるのは「たまたま」というわけです。

 日本では中秋の名月(十五夜)を見たら必ず後の名月(十三夜)も見なければ縁起が悪いとされてきましたので,十五夜にお月見をした方は,来月の十三夜も忘れずに眺めると良いですね。

 2022年の十三夜10月8日です。



南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬いて座くじゃく座(☆)・ぼうえんきょう座(☆)
中旬こぎつね座や座わし座
下旬いるか座けんびきょう座(☆)・はくちょう座

秋の星座
秋の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
M57 (環状星雲/こと座)
散光星雲NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
散開星団
球状星団M2 (みずがめ座)
M15 (ペガスス座)
M30 (やぎ座)
M56 (こと座)
銀河(系外星雲)M51 (子もち星雲/りょうけん座)
M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年9月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1二百十日(立春を起算日とし210日目)
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:5時28分
4上弦の月のイメージアルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時17分
上弦:03時08分
5金星が近日点を通過:05時20分
不成就日
6アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時6分
7八せん終り
三隣亡
8白露(太陽の黄経 165度):0時32分
小惑星 (3) ジュノーが:01時49分
月が最近(距離 0.948):03時19分
土星と月の合(離角 3°44′):21時34分
9重陽
10満月のイメージ満月:18時59分
中秋の名月(十五夜)
三隣亡
11二百二十日(立春を起算日とし220日目)
一粒万倍日
12木星と月の合(離角 1°37′):1時30分
水路記念日
13不成就日
16海王星が地球最近(距離 28.910au):11時35分
一粒万倍日
17海王星(♆)が(+7.7等,みずがめ座):07時21分
18下弦の月のイメージ下弦:06時52分
19月が最遠(距離 1.052):23時43分
敬老の日
20彼岸入り
空の日
21水星が地球最近(距離 0.645au):08時03分
不成就日
22社日
三隣亡
23秋分の日(彼岸中日)
秋分(太陽の黄経 180度):10時04分
水星(☿)が内合:15時50分
一粒万倍日
24アルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時0分
26新月のイメージ新月:06時55分
木星が地球最近(距離 3.953au):11時17分
彼岸明け
不成就日
27アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時49分
木星(♃)が(-2.9等,うお座):04時33分
28十方ぐれ入り
一粒万倍日
29アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時38分

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


9月のお話

長月
September
白露と秋分
秋雨・秋霖・秋台風
草露白(七十二候 白露~秋分)
Fruit Moon
お月見

ススキ(芒,尾花)
ススキ(芒,尾花)

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小 予報 – 日本変光星研究会

2022年08月の星空

星空解説

 夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日~7日が「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」となっています。
 星を見るイベントなど地域の情報などに注意しましょう。

 ・STARWEEK
 ・スター・ウィーク実行委員会(Twitter)


惑星

2022年8月の惑星(2022-08-15 23:00)
2022年8月の惑星(2022-08-15 23:00)

土星

 15日にを迎える土星が見頃です。

 衝の頃の惑星は,午後10時には見やすい位置へ上ってきます。
 夏の惑星は南中しても低い位置になりますが,0.4等の土星は街中でもよく見えます。

 惑星は初心者でも小望遠鏡で観察しやすい対象です。
 望遠鏡があったら環の形を楽しんでみましょう。高倍率にすると望遠鏡の視野に入れておくのが大変なので,低倍率で十分です。

 土星の環は2009年に真横から見た後,現在は環の北側から眺める形になっています。2017年に環が一番大きく広がった姿になり,現在は2025年の環の消失に向かって環が年々閉じていっている最中です。
 今年の姿をスケッチなどで残しておくと,年々の移り変わりがよく分かります。


木星

 木星は夜半には南東の空に上がって来ます。
 明るさは -2.7〜-2.9等で,どの星より明るく輝いています。

 木星も小望遠鏡での観察に適した惑星です。
 望遠鏡があったら,ぜひ低倍率で見てみましょう。縞模様や衛星を見ることができます。

 望遠鏡で惑星をとらえたら,是非スケッチをしてみましょう。
 スケッチのために一生懸命見ているうちに目が惑星に慣れ,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。惑星の模様が見える目は,この「慣れ」によって養われます。

ミラ
木星はギリシャ神話では大神ゼウス。
ガリレオ衛星はゼウスの愛人たちの名前だよ!

 木星の近くに衛星が見えたら, ガリレオ衛星(※)と呼ばれる4個の衛星のどれかです。

※ ガリレオ衛星
 望遠鏡を発明したイタリアの学者,ガリレオ・ガリレイによって1610年に発見された木星の4個の衛星。
 木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストと呼びます。
 ガニメデは太陽系で一番大きな衛星,イオは活火山があることで知られています。


ペルセウス座流星群

 毎年お盆休みの頃に見ごろとなるペルセウス座流星群。今年の極大は13日の午前10時頃ですが,12日が満月。月明かりで観察条件は良くありません。

 ペルセウス座流星群のピークを観察するなら12日〜13日の夜になります。
 ピークは13日の夜明け後なので,流星が増えていく状態で夜明けを迎えることになります。

 輻射点があるペルセウス座が高くなるのは夜半過ぎ。輻射点が高くなると見える流星も多くなり,明け方の極大に向かって条件が良くなっていきます。できたら薄明が始まるまで見てみましょう。

 ペルセウス座流星群は,月がない好条件なら多い年で1時間に60個(HR60)くらいの流星が期待できます。IMO(国際的な流星の組織)の予報には ZHR=100 と記載されています。

 できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにするのが沢山の流星を見るコツです。今年は満月が煌々と輝いていますから,月を視野に入れない工夫も必要です。
 ペルセウス座流星群には明るい流星も多く流れますので,満月でも明るい流星を見ることができます。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。


 はくちょう座κ流星群は1時間に2~3個の小規模な流星群です。比較的ゆっくり流れ,速く流れるペルセウス座流星群の流星と対照的です。
 火球が見られることがあります。


伝統的な七夕

ケイト
上弦の月齢は,
平均 7.38日!

 今年の旧七夕(伝統的な七夕)は8月4日です(※)。

 旧暦七夕は月齢7の日の夕方。
 なので月は必ず上弦前で,夜半過ぎると月明かりのない星空が見られます。織り姫星(こと座のベガ)は天頂付近にありますので,見つけてみましょう。
 夏の星座を探してみようのページを参考にしてみて下さいね。

※ 旧暦七夕(伝統的な七夕):
二十四節気の処暑以前で,処暑に最も近い新月を含む日から数えて7日目。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬へびつかい座ヘルクレス座りゅう座・さいだん座(☆)
中旬へび座(尾部)
下旬こと座たて座みなみのかんむり座

夏の星座
夏の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M57 (環状星雲/こと座)
M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
散光星雲M8 (干潟星雲/いて座)
M17 (ω星雲,馬蹄型星雲/いて座)
M20 (三裂星雲/いて座)
ほか天の川に多数
散開星団M21・M23・M24・M25 (いて座)
M6・M7 (さそり座)
ほか天の川に多数
球状星団M4・M80 (さそり座)
M10・M12 (へびつかい座)
M13・M92 (ヘルクレス座)
M56 (こと座)
銀河(系外星雲)M51 (子もち星雲/りょうけん座)
M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年8月のカレンダー

 曜日月相天文現象
1八朔
4旧七夕(伝統的七夕)
土用の丑
5上弦の月のイメージ上弦:20時07分
7立秋(太陽の黄経 135度):21時29分
立秋以降は残暑見舞い。
8天一天上
不成就日
11月が最近(距離 0.936):2時9分
天王星(♅)が西矩:21時53分
山の日
12満月のイメージアルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時45分
満月:10時36分
旧ぼん
13ペルセウス座流星群🌠が極大:10時
14三隣亡
15アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時34分
土星(♄)が(やぎ座,+0.4等):2時11分
土星が地球最近(距離 8.857au):6時49分
月遅れ盆
一粒万倍日
16京都五山送り火
不成就日
19下弦の月のイメージ下弦:13時36分
20 はくちょう座κ流星群🌠が極大
21旧地蔵ぼん
23小惑星(4)ベスタが :3時55分
月が最遠(距離 1.055):6時52分
処暑(太陽の黄経 150度):12時16分
天しゃ
24水星が遠日点を通(距離 0.467au):6時21分
京都地蔵ぼん
不成就日
26三隣亡
27新月のイメージ火星(♂)が西矩:14時27分
新月:17時17分
八せん始め
一粒万倍日
28水星 (☿) が東方最大離角:1時(離角 27°19)
不成就日

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


8月のお話

葉月
August
立秋と処暑
土用波・秋日照り・夏台風・迷走台風
涼風至(七十二候 立秋~処暑)
Grain Moon
ラマス(Lammas Day)

ヒゴタイ(肥後躰・平江帯)
ヒゴタイ(肥後躰・平江帯)

データ出典

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会

2022年07月の星空

星空解説

 7月前半は梅雨の最中で雨が多く夜も短く,星を見る条件はよくありません。けれど学校が夏休みに入る頃には梅雨明けし,太平洋高気圧に覆われて安定した晴れの日が続くようになります。
  このような梅雨明け後の安定した晴れ続きを,梅雨明け十日と呼びます。夏休みに入ると林間学校やキャンプなどで星を見る機会も増えますね。

 今年は20日(水)が下弦,29日(金)が新月です。
 海の日の連休の頃は下弦前の月がありますが,日没から夜半すぎまで月明かりに邪魔されずに星座観察ができますし,下旬になるほど良い条件です。


七夕

 7月と言えば七夕ですね。
 けれども現在の暦では,七夕は梅雨の真っ只中で星が見えないことも多いですね。

 今年は7月7日,七夕の日が上弦(半月)です。
 夜半までは少しばかり月明かりがありますが,織り姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)は都会の明るい空でもよく見える星です。
 織り姫と彦星は夏の大三角を形作る星でもあり,見つけるのは決して難しくありません。

ケイト
旧暦七夕の日付は毎年変わるよ!

 晴れ間がのぞいたら,夏の大三角をさがしてみましょう。

 参考: 夏の星座を探してみよう

 ところで,本来の七夕は旧暦(太陰太陽暦)の行事(※)です。

 旧暦七夕の頃には梅雨も明けていてよく晴れます。今年の旧暦七夕(伝統的七夕)は8月4日です。7月7日が雲ったら,8月4日の七夕を待ちましょう。


※ 旧暦七夕(伝統的七夕)
二十四節気の処暑以前で,処暑に最も近い新月を含む日から数えて7日目。


惑星

 惑星は夜半過ぎの空に集まっています。

 一番見やすいのは 来月を迎える土星で, やぎ座に位置しています。また9月に を迎える 木星うお座くじら座の境目辺りを移動しています。
 火星うお座から おひつじ座を移動中で,日の出前の東の空。
 金星も,日の出前の東の空低い位置に見ることができます。

2022年7月の惑星(2022-07-15 02:00)
2022年7月の惑星(2022-07-15 02:00)
※ クリックで拡大できます。

木星と土星

 木星も土星もひときわ明るく輝いていますので,都会の明るい星空でもすぐに見つけることができます。また,月明かりや街明かりがあっても支障なく望遠鏡で観察できます。
 小望遠鏡があったら低倍率で衛星の動きや縞模様,環の形を楽しんでみましょう。

 望遠鏡で惑星をとらえたら,是非スケッチをしてみましょう。スケッチをすることにより目が惑星に慣れ,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。目の「慣れ」は惑星の模様を観察するのに大切なスキルです。

 望遠鏡で木星を見ると,木星の近くに衛星が見えます。小望遠鏡で見える衛星は ガリレオ衛星(※)と呼ばれる4個の衛星のどれかです。
 望遠鏡を持たない方は,地域にある公共の天文台などが主催する観望会を捜してみましょう。

 土星の環は2009年に真横から見た後,北から眺める形になっています。2017年に一番大きく広がった姿になり,現在は2025年の環の消失に向かって環が年々閉じていっている最中です。
 今年の姿をスケッチなどで残しておくと,年々の移り変わりがよく分かります。

※ ガリレオ衛星
ガリレオ・ガリレイによって1610年に発見された木星の4個の衛星。
木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストと名付けられており,ガニメデは太陽系で一番大きな衛星です。イオは活火山があることで知られています。


冥王星

 20日に準惑星の冥王星いて座を迎えます。
 冥王星は衝でも暗くて肉眼では見えません。望遠鏡を使っても初心者が見つけるのは難しい惑星ですので,見たい方は公共天文台の観望会などで見せてもらいましょう。


スーパームーン

 今月は月最近の翌日が満月です。月が地球に近い位置で満月を迎えるため,大きな満月=スーパームーンとなります。

満月の大きさ比較
大きな満月と小さな満月

  スーパームーンという言葉はアメリカの占星術師リチャード・ノル(Richard Nolle)氏が定義したもので,天文学とは関係ありません。けれど,月が楕円軌道を描いて地球を周回していること,月と地球の距離が一定ではないことを知る良いチャンスです。

 地球と月は近い時と遠い時で 4万キロも距離が変わり,満月の見かけの直径も最大で14%も異なっているのです。

 スーパームーンの時には潮汐力が強まり,砂浜の浸食が50%増すという研究結果も出ています。

ケイトとミラのスーパームーン (1) 
「スーパームーン」で砂浜浸食50%増し、海岸管理者への警告 | 日経クロステック(xTECH)


流れ星

 夏休みは一年の中でも特に流れ星が多い季節です。
 7月下旬には有名なペルセウス座流星群が流れ始めますが,同じ頃にやぎ座α流星群みずがめ座 δ南流星群 なども活動しています。

 今年は7月29日が新月で,7月下旬からお盆にかけての条件は良好です。
 みずがめ座δ南流星群 (ZHR=16) の活動期間は7月12日~8月23日,やぎ座α流星群 (ZHR=5) は7月3日~8月15日。両方とも派手な流星群ではありませんが,長い期間活動しています。

ミラ
流れ星は寝転がって見るといいんだよ!

 どちらの流星群も放射点が上がってくるのは21時頃。それくらいの時間から未明までが見やすくなります。

  やぎ座もみずがめ座も秋の星座で,輻射点(放射点)が同じ方向にあるため,この二つの群の流星を見分けるのはちょっと大変です。
 やぎ座α流星群の群流星は,ゆっくりと流れるのが特徴で,爆発を伴う火球が見られることもあります。みずがめ座δ南流星群は母天体がマックホルツ彗星(96P/Machholz)で,やぎ座α群の流星より速く流れます。

 ですが,観測するのでなければ群は気にせず,夏休みは流れ星が増える季節だと思って夜空をみあげて楽しむのが良いですね。

 夏でも山の上などは冷え込みます。寒さ対策をして流星観察をしましょう。

参考:流れ星を見てみよう


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬おおかみ座・てんびん座
中旬かんむり座・こぐま座・じょうぎ座(☆)
ふうちょう座(☆)・へび座頭部
みなみのさんかく座(☆)
下旬さそり座

夏の星座
夏の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M57 (環状星雲,こと座)
散光星雲M8 (干潟星雲,いて座)
M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座)
M20 (三裂星雲,いて座)
ほか天の川に多数
散開星団M21・M23・M24・M25 (いて座)
M6 ・M7 (さそり座)
ほか天の川に多数
球状星団M3 (りょうけん座)
M4・M80 (さそり座)
M5 (へび座),M10・M12 (へびつかい座)
M13・M92 (ヘルクレス座)
銀河(系外星雲)M51 (子もち星雲,りょうけん座)
M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年7月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1山開き
2半夏生(太陽の黄経 100度):5時47分
4地球が遠日点を通過(距離 1.017au):16時11分
7上弦の月のイメージ上弦:11時14分
小暑(太陽の黄経 105度):11時38分
七夕
9浅草ほおずき市
11水星が近日点を通過(距離 0.308au):6時43分
13月が最近(距離 0.929):18時6分
精霊祭
迎え火
14 満月のイメージ 満月(スーパームーン):3時38分
15ぼん
16藪入り
送り火
一粒万倍日
三隣亡
17水星(☿)が外合:4時38分
18海の日
19水星が地球最遠(距離 1.337au):18時34分
20 下弦の月のイメージ 夏の土用の入(太陽の黄経 117度):1時41分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:5時14分
夏の土用の入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
準惑星 (134340) 冥王星(♇)がいて座,+14等):10時38分
下弦:23時19分
22火星と月の合(火星食):1時6分
準惑星 (1) ケレスが:10時25分
23アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時3分
大暑(太陽の黄経 120度):5時7分
土用の丑
24地蔵ぼん
26月が最遠(距離 1.057):19時22分
29 新月のイメージ 新月:2時55分
30みずがめ座 δ南流星群🌠が極大
やぎ座 α流星群🌠が極大
31不成就日
一粒万倍日

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について

7月のお話

文月
July
小暑と大暑
山開き・洗車雨・酒涙雨・送り梅雨・戻り梅雨・梅雨明け・梅雨明け十日・かんかん照り・油照り
Hay Moon(干し草の満月)
温風至(あつかぜいたる)
半夏生(ハンゲショウ)

ネムノキ(合歓木)
ネムノキ(合歓木)

データ出典

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小 予報 – 日本変光星研究会

2022年06月の星空

星空解説

 夜が短い上に梅雨空が続く6月は,星空を見上げるには条件が悪い季節です。

 2022年は明るい惑星たちも夜半から明け方に集中しており,観察しにくい位置にあります。

五月雨星

ミラ
雨夜の星ってカッコイイね!

 星空と無縁になりがちな梅雨空でハイライトになるのがこの星です。

 梅雨の晴れ間が広がった夜に空を見上げてみましょう。
 夕刻の薄明が終わる頃,天頂付近にオレンジ色の1等星が輝いています。

 これはうしかい座 のアルクトゥルス

 アルクトゥルスは,梅雨時の輝星らしく 雨夜の星(あまいのほし),五月雨星(さみだれぼし)など風情ある和名を持っています。

 また,麦が熟れる頃に昇る星であることから,麦星麦熟れ星麦刈り星などの異名も持っています。農事暦と共に生きた昔の日本人の生活が偲ばれますね。

 アルクトゥルスの探し方は 春の星座を探してみよう のページを参考にしてください。


6月の惑星

土星

 やぎ座にあって,夜半過ぎると南東の空に見えてきます。

ケイト
午前2時には南東の空で見やすくなるよ!

 土星の環は2009年に真横から見た後,北から眺める形になっています。2017年に一番大きく広がった姿になり,現在は広がりが狭くなっているところです。
 来年には更に輪が狭くなり様子が変わりますので,小望遠鏡があったらスケッチに残しておきましょう。

 惑星は繰り返しよく見ていると,だんだん目が慣れて模様や輪の様子が見えるようになってきます。スケッチは惑星を見る目を育てるのにとても良い手段です。

 望遠鏡を持たない方は,地域にある公共の天文台の観望会などを捜して行ってみましょう。

 明け方が近づくと,木星や火星も見やすい高度に上がって来ます。

6月の惑星(2022-06-15)
6月の惑星(2022-06-15)

水星

 16日,夜明けの空で水星が西方最大離角を迎えます。
 この日の午前4時の東京での地平線高度は8度。あまり条件は良くありません。

 かなり低い位置なので,探してみる方は金星の位置を頼りに双眼鏡などを使うとよいでしょう。

水星の西方最大離角(2022-06-16)
水星の西方最大離角(2022-06-16)

南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬おとめ座ケンタウルス座りょうけん座
中旬
下旬うしかい座・コンパス座(☆)

夏の星座
夏の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲
散開星団
球状星団M3 (りょうけん座),
NGC5139 (ω星団/ケンタウルス座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座),
M65・M66 (しし座),
かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年6月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1気象記念日
写真の日
電波の日
2月が最遠(距離1.057):10時13分
3測量の日
端午
不成就日
三隣亡
5世界環境デー
6芒種(太陽の黄経 75度):1時26分
三隣亡
7 上弦の月のイメージ 上弦:23時48分
9天一天上
一粒万倍日
10時の記念日
天しゃ
一粒万倍日
11入梅(太陽の黄経 80度):6時53分
不成就日
14 満月のイメージ 満月:20時52分
15月が最近(距離0.930):8時23分
16海王星(♆)が西矩:22時41分
水星(☿)が西方最大離角(離角-23°12):24時
18三隣亡
19父の日
不成就日
21下弦の月のイメージ下弦:12時11分
夏至(太陽の黄経 90度):18時14分
火星が近日点通過(距離 1.381au):22時6分
一粒万倍日
22一粒万倍日
27不成就日
28貿易記念日
八せん始め
29 新月のイメージ 木星(♃)が西矩:9時59分
新月:11時52分
月が最遠(距離1.058):15時8分
30大祓(おおはらへ)
夏越祭
三隣亡

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


6月のお話

水無月
June
芒種と夏至
入梅・梅雨・五月雨
Flower Moon(花の満月)
螳螂生(かまきりしょうず)
サクサイワマンの太陽の祭り
聖ヨハネ祭と Midsummer Day

雀

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization

2022年05月の星空

星空解説

 今年のゴールデンウィークは5月1日が新月で,全体的に星空観望の条件は良好です。
 ゴールデンウィークの頃は日差しが強く昼間は暑いほどでも,夜はぐっと冷え込みます。しっかり防寒して星空を楽しみましょう。


みずがめ座η流星群

ミラ
5日~7日の夜明け前だよ!

 6日の夕刻にピークを迎えるみずがめ座 η流星群は,母天体が有名なハレー彗星です。9日が上弦ですから,みずがめ座が昇る夜半過ぎには月明かりもなくなります。
 流星観察は5日~7日の夜明け前が好条件です。

 1時間に5個程度の流星群で,流れ星が次々に流れるようなことはありませんが,この群は痕をともなう明るい流星が特徴。火球が見えることもあります。
 輻射点(放射点)が秋の星座の みずがめ座 にあるため,群流星は東の空の低い位置から空を駆け上がるような経路を描いて流れます。

 輻射点が昇りきらないうちに薄明が訪れますので,群流星を観察できるのは,夜半過ぎから薄明が始まるまで。明け方の流星観測はゴールデンウィークの頃であってもかなり冷えます。十分に防寒対策を行いましょう。

 参考: 流れ星を見てみよう


水星が観望好機

 4月29日に東方最大離角を迎えた水星が,上旬に観望好機です。
 5月6日夕刻の星図を載せましたが,19時の東京での地平線高度が10度を超え,水星としては大変見つけやすい高度です。

 それでもかなり低い位置ですので,西の空が開けたところでさがしてみましょう。西空には冬の星座の1等星たちが輝いていますので,それらを参考にしながらたどると分かりやすいでしょう。

夕刻の水星(2022-05-06)
夕刻の水星(2022-05-06)
※ 画像はクリックして拡大できます。

 太陽のすぐ近くを周回している水星は,いつも太陽の近くにいて,日の出直前か日没直後の,ほんの短い時間に地平線ぎりぎりの位置にしか見ることができません。
 このため水星を見る機会はとても少ないのです。

 地動説で有名なコペルニクスも,死の床で水星を見る機会がなかったことを嘆いたという逸話が残っています。


青空の中の金星と月の合

ケイト
昼間の月は見つけにくいの><!

 27日の正午,青空の下で細い月と金星が接近し,鹿児島県南部や沖縄県では金星食になります。

 青空の中の細い月はなかなか見つかりません。西南西の方角,高さは40度くらいの位置をさがしてみましょう。

 双眼鏡を使う場合は,間違って太陽を入れないように細心の注意を払って下さい


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません 。

上旬おおぐま座コップ座
中旬
下旬かみのけ座 ・からす座
はえ座(☆)・みなみじゅうじ座(☆)

春の星座
春の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲NGC3242 (うみへび座)
M97 (おおぐま座)
散開星団M44 (プレセペ/かに座)
球状星団M3 (りょうけん座)
NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座)
M65・M66 (しし座)
かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年5月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1 新月のイメージ 新月:5時28分(部分日食)
2八十八夜(立春を起算日とし88日目)
一粒万倍日
3憲法記念日
4みどりの日
5こどもの日
端午
天王星(♅)が:16時22分
立夏(太陽の黄経 45度):21時26分
月が最遠(距離 1.054):21時46分
6天王星が地球最遠(距離 20.714au):1時1分
みずがめ座 η流星群🌠が極大(条件良):17時
8母の日
旧灌仏会(かんぶつえ)
9 上弦の月のイメージ 上弦:9時21分
15金星が遠日点通過(距離 0.728au):19時33分
16 満月のイメージ 土星(♄)が西矩:3時49分
満月:13時14分(部分月食)
18月が最近(距離 0.937):0時27分
21小満(太陽の黄経 60度):10時23分
22水星(☿)が内合:4時18分
23 下弦の月のイメージ 下弦:3時43分
水星が地球最近(距離 0.550au):8時24分
27金星と月の合(離角 0°11’):12時00分
28水星が遠日点通過(距離 0.467au):7時5分
30 新月のイメージ 新月:20時30分

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


5月のお話

皐月
May
立夏と小満
筍梅雨・青嵐・メイストーム・茅花流し・走り梅雨・卯の花腐し
Milk Moon(ミルクの満月)
蛙始鳴(かわずはじめてなく)

ヒヨドリ
ヒヨドリ

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization

2022年04月の星空

星空解説

ミラ
4月1日の東京は
日の出 5:28
日の入 18:02
だよ!

 春分が過ぎ夜が短くなる4月です。

 この頃は,花曇りや菜種梅雨で天気は安定しません。
 弱まったシベリア気団から南下してくる移動性高気圧が次々と日本列島を通過します。移動性高気圧に挟まれると気圧の谷ができたり,高気圧が北の方を通ると停滞前線が現れたりするのです。

 また,晴れても春霞で空はぼんやり。星を観察する条件は今ひとつですが,大気の状態は安定していますので,小望遠鏡で月や惑星を見るには良い季節です。


2022年4月の惑星

水星が見頃

ケイト
水星を見る機会は貴重だよ!

 3日に外合となる水星は,29日の東方最大離角に向かって夕刻の西空で徐々に見やすくなっていきます。
 東方最大離角の頃は,日没直後の東京での地平線高度が10度を超え,今年一番の好条件です。好条件といっても大変低い位置ですから,空がよく開けたところで,双眼鏡などを準備して探してみましょう。

水星の東方最大離角(2022-04-29)
水星の東方最大離角(2022-04-29)

明け方に惑星が集合

 日の出前の東の空に惑星が集合しています。
 特に4日の朝には火星と土星がくっつくように接近します。どちらも1等前後でほぼ同じ明るさに見えています。

 赤い火星と黄色い土星。色の違いに注目してみましょう。

火星と土星が接近(2022-04-05)
火星と土星が接近(2022-04-05)

 月末にはこの惑星の中に細い月が加わって,さらに賑やかな様子が見られます。

月と惑星の集合(2022-04-26)
月と惑星の集合(2022-04-26)

4月こと座流星群

ケイト
流星群といっても,1時間に数個。
期待しすぎないでねー。

 4月こと座流星群は,23日明け方にピークが予想されています。
 こと座が高く上ってくるのは夜半頃で,夜半から明け方までが適した時間帯となります。けれど,今年は下弦の月が出ています。またピークの時刻には既に薄明も始まっています。

 条件は最悪というほどではありませんが,あまり良い方でもありません。1時間に数個程度が予想される流星数です。

 4月こと座流星群はピークが鋭く,流星観察に適しているのは22日~23日の夜となります。

 流星観測は冷え込みますので,4月後半ですが,しっかりと防寒対策をしましょう。
 観測は,流れ星を見てみよう のページを参考にして下さい。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません 。

上旬らしんばん座
中旬ほ座
下旬うみへび座・カメレオン座(☆)
こじし座・しし座・ポンプ座・ろくぶんぎ座

春の星座
春の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲NGC3242 (うみへび座),M97 (おおぐま座)
散開星団M44 (プレセペ/かに座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座),
M65・M66 (しし座),
かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年4月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1 新月のイメージ 新月:15時24分
十方ぐれ入り
不成就日
2一粒万倍日
3水星(☿)が外合:8時11分
旧ひな祭
4天王星と月が合(天王星食):2時47分
5清明(太陽の黄経 15度):4時20分
土星と火星が合(離角 0°18):10時51分
一粒万倍日
8月が最遠(距離 1.052):4時11分
灌仏会(かんぶつえ)
花まつり
9 上弦の月のイメージ 上弦:15時48分
不成就日
10天一天上
11メートル法公布記念日
三隣亡
12小惑星 (2) パラスが:11時49分
世界宇宙飛行の日
14水星が近日点を通過(距離 0.308au):7時27分
準惑星 (136199) エリスが:6時25分
17 満月のイメージ 満月:3時55分
春の土用の入り(太陽の黄経 27度):9時43分
イースター
不成就日
一粒万倍日
18発明の日
19準惑星 (136108) ハウメアが :9時38分
20月が最近(距離 0.950):0時13分
穀雨(太陽の黄経 30度):11時24分
一粒万倍日
23 下弦の月のイメージ 4月こと座流星群🌠 が極大:4時
下弦:20時56分
三隣亡
25不成就日
28海王星と金星が合(離角 0°00):4時12分
29水星 (☿) が東方最大離角:17時(離角20°36)
昭和の日
八せん始め
一粒万倍日

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


4月のお話

卯月
April
清明と穀雨
菜種梅雨・花冷え・花曇り
 Egg Moon(復活祭の満月)
・ 玄鳥至(つばめきたる)
イースター・エッグ(Easter egg)
セイヨウカラシナ

タンポポ
タンポポ

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization

2022年03月の星空

星空解説

ミラ
暖かくなって早起きも楽になったね!

 春分を迎える3月は,ぐんぐんと日が長くなっていきます。春分や秋分の頃は,日の出や日没の位置も日々大きく移動します。

 夜が短く空は霞み菜種梅雨で雨も増え,星空観察には少し条件が厳しくなりますが,春になると大気が安定しますので,小望遠鏡での月や惑星の観察には良い季節です。


明け方の惑星たち

ケイト
惑星と月のランデブーぜひ見てみよう!

 金星・土星・火星が明け方の東の空に集合しています。
 金星は20日に西方最大離角で,高度はそれほど高くありませんが,ひときわ明るく明けの明星として輝いています。

 月末には,-4.4等の金星,1.1等の火星,0.8等の土星の近くを細い月が通り過ぎます。

明け方の月と惑星(2022-03-28)
明け方の月と惑星(2022-03-28)

 細い月は意外と探すのが難しいものですが,金星が良い目印になります。
 ただ,全体的にたいへん高度が低いので,障害物がなく空が開けた場所で探してみましょう。双眼鏡をお持ちでしたら持っていきましょう。

明け方の月と惑星(2022-03-29)
明け方の月と惑星(2022-03-29)

 月初めには夕刻の西空にあった木星も5日の合の後は明け方の空に変わりますが,太陽に近すぎてしばらくは観察に適しません。
 水星も外合が近く,見つけるのは難しいでしょう。



南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬いっかくじゅう座ふたご座
中旬こいぬ座とびうお座(☆)・とも座やまねこ座
下旬かに座 ・りゅうこつ座

春の星座
春の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座)
散光星雲M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M44 (プレセペ/かに座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年3月のカレンダー

曜日月相天文現象
1水星が遠日点を通過:7時50分
一粒万倍日
3 新月のイメージ 新月:2時35分
上巳(桃の節句)
4不成就日
5木星(♃)が:  23時6分
啓蟄(太陽の黄経 345度):23時44分
6木星(♃)が地球最遠(距離 5.972au):7時16分
8庚申
9一粒万倍日
10 上弦の月のイメージ 上弦:19時45分
旧こと始め
旧針供養
11月が最遠(1.052):8時4分
八せん終わり
12不成就日
13海王星(♆)が:20時43分
14海王星(♆)が地球最遠(距離 30.913au):17時14分
一粒万倍日
三隣亡
18 満月のイメージ 満月:16時18分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時13分
春の彼岸入り
20金星(☿)が西方最大離角(離角-46°35′):18時
不成就日
21春分(太陽の黄経 0度):0時33分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:19時2分
春分の日
一粒万倍日
23世界気象デー
24月が最近(0.962):8時37分
春の彼岸明け
25 下弦の月のイメージ 下弦:14時37分
電気記念日
26天しゃ
一粒万倍日
三隣亡
28準惑星 (136472) マケマケが:22時23分
不成就日
29水星(☿)が地球最遠(距離 1.351au):10時9分

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


3月のお話

弥生
March
啓蟄と春分
春一番・花散らし・春嵐
Lenten Moon(受難節:レントの月)
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
灰の水曜日(Ash Wednesday)
聖パトリック祭(St Patrick’s Day)
イースター・エッグ(Easter egg)

梅の花 Plum blossom
梅の花 Plum blossom

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会