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2019年2月の星空

 厳寒期ですが,冬の星座は明るい星が多く豪華です。防寒対策をしっかりして星座観察をしてみましょう。星座を結ぶのが苦手な人でも,オリオン座のような特徴ある星の並びがある冬は,他の季節より星座を見つけるのが楽になります。

 1月に引き続き,今月も明け方の空には土星・金星・木星の3惑星が集まっており,1日には月も加わって会合が見られます。
 風景と一緒に数日続けて写真を撮ってみると月と惑星の動きがよくわかりますよ。スマホでも撮れますから挑戦してみて下さい。

2019-02-01 06:30 惑星と月の会合
2019-02-01 06:30 惑星と月の会合

 太陽に近い内惑星の動きは毎日観察すると意外と簡単に分かるほど大きいものです。日に日に太陽へ近づき低くなっている金星が,18日には土星の近くにやってきます。

2019-02-18  06:15  金星と土星の会合
2019-02-18 06:15 金星と土星の会合

 夕刻の西空では,27日に水星が東方最大離角を迎えます。
 日没直後の18時45分頃に東京での地平線高度が10°。水星としてはかなり高い位置で見るチャンスです。
 水星を見てみたい方は,予め西の空がよく開けた場所を捜しておきましょう。低い位置は霞んでいて見にくいので,双眼鏡があると便利です。

2019-02-27   18:50 水星の東方最大離角
2019-02-27 18:50 水星の東方最大離角

 春,2月~4月は夕空の黄道光が観望好期です。黄道光は日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 うさぎ座オリオン座がか座(☆)・テーブルさん座(☆)・はと座
中旬 ぎょしゃ座きりん座
下旬 おおいぬ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲) M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
1 月が金星の北0°05′
しし座 R(周期311日,変光範囲4.4等-11.3等)が極大光度
3 節分
きりん座 R(周期266日,変光範囲7.0等-14.4等)が極大光度
4 立春:12時14分。太陽の黄経が 315度になる。
5 新月 新月:6時4分
月が最遠:18時29分(視直径29分23秒,1.058)
10 アルゴル極小:7時31分
おおぐま座 R(周期300日,変光範囲6.5等-13.7等)が極大光度
11 建国記念の日
13 上弦の月 上弦:7時26分
16 アルゴル極小:1時9分
18 アルゴル極小:21時59分
金星が土星の北1°05’:22時53分>
19 雨水:8時4分。太陽の黄経が 330度になる。
月が最近:18時3分(視直径33分29秒,0.928)
20 満月 満月:0時54分
21 アルゴル極小:18時48分
小惑星(3)ジュノーが東矩:22時3分
25 準惑星(1)ケレスが西矩:15時83分
26 下弦の月 下弦:20時28分
27 水星が東方最大離角:10時25分(-0.4等,離角18°.1)

2019年1月の星空

 2019年(平成31年/5月1日改元予定)は平年。干支は己亥(つちのとい)です。
 今年も宜しくお願い致します。

 2019年最初の見どころは,2日の明け方の空。
 12月に最大光度を迎えた金星と新月前の細い月が接近して,見事です。肉眼で楽しめますから,ちょっと早起きして見てみましょう。下の図は1月2日の朝6時,東南東の空です。
 金星は6日の午後に西方最大離角を迎えますので,太陽から一番離れて空高々と輝き見やすくなっています。

2019年1月2日 午前6時0分 東南東の空
2019年1月2日 午前6時0分 東南東の空

 毎年年始の空を飾るりゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)は,4日の午前11時が極大。新月直前で月の条件は最良ですが,極大時刻が昼間なので,4日未明は極大に向かって流れ星が増えていきながら薄明を迎えることになります。夜明け前は極大の6時間前ということもあり,1時間に30個ほどの流星数が予想されています。
 長時間空を見上げる流星観察にはしっかりとした防寒対策が必要です。流れ星を見てみよう のページを参考に,安全な観察ポイントを事前に捜して備えるようにしましょう。

 6日の新月では日本全国で部分日食が見られます。
 日曜日の午前中で,たいへん観察しやすい日食です。東京での最大食分は0.42,太陽の約40%が月に隠れます。北へ行くほど大きく欠ける日食で,稚内での最大食分は0.57,太陽の約半分が欠けて見えます。
 日食観察で大切なことは,太陽を直接見ないようにすることです。
 望遠鏡販売店や眼鏡屋さんなどで市販の日食観察用グラスを安く入手することができます。屈折望遠鏡で投影して観察することもできますし,もっと簡単なのは,木漏れ日を観察することです。いつもは丸く見えている木漏れ日が太陽の形に欠けて見えます。
 日食を見てみようのページを参考に,工夫して日食観察をしてみましょう。

2019年1月6日の部分日食
地 名 食の始 食の最大
(最大食分)
食の終
稚内 08:48 10:15
(0.570)
11:49
札幌 08:46 10:13
(0.539)
11:47
仙台 08:44 10:09
(0.469)
11:42
東京 08:43 10:05
(0.422)
11:36
新潟 08:42 10:05
(0.454)
11:37
名古屋 08:41 10:00
(0.396)
11:27
大阪 08:40 09:57
(0.378)
11:22
広島 08:38 09:51
(0.350)
11:12
福岡 08:38 09:47
(0.318)
11:04
那覇 08:50 09:39
(0.143)
10:33

 21日は南北アメリカ大陸からヨーロッパ方面で皆既月食となりますが,日本では見られません。
 北日本は半影月食の終わりが見られる区域ですが,半影月食は大変分かりにくく,日没直後で月の高度も低く,観察は難しいでしょう。
 
 


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 とけい座(☆)・ペルセウス座
中旬 エリダヌス座レチクル座(☆)
下旬 おうし座・かじき座(☆)・ちょうこくぐ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲) M81・M82 (おおぐま座)

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惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
1 元日(日の出:札幌07:06,仙台06:53,東京06:51,名古屋07:01,大阪07:05,福岡07:23,那覇07:17)
アルゴル極小:4時1分
2 月が金星の北1°17’:6時48分
土星が:13時43分
3 地球が近日点を通過:14時20分(147,099,760km)
4 りゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)が極大:11時(条件最良)
6 新月 小寒:0時39分。太陽の黄経が 285度になる。
部分日食(全国で見られる。東京08:43~)
新月:10時28分
金星が西方最大離角:13時54分(-4.4等,離角47°.0)
アルゴル極小:21時39分
8 46P/ビルタネン周期彗星 6等級
9 月が最遠:13時29分(視直径29分25秒,1.056)
アルゴル極小:18時28分
9 準惑星 冥王星が:21時5分
13 水星が土星の南1°43’:19時47分
小惑星(2)パラスが西矩:21時14分
14 上弦の月 成人の日
上弦:15時46分<
15 天王星が東矩:16時52分
17 冬の土用の入り:19時15分,太陽の黄経が 297度になる。
20 大寒:18時0分。太陽の黄経が300度になる。
21 満月 アルゴル極小:5時46分
満月:14時16分。
皆既月食(南北アメリカ)
22 月が最近:4時59分(視直径33分26秒,0.930)
金星が木星の北2°26’:14時48分
24 アルゴル極小:2時35分
28 下弦の月 下弦:6時10分
29 水星が外合:16時18分
アルゴル極小:20時13分

2018年12月の星空

 2日の明け方の空で金星が最大光度を迎えます。内惑星は内合の前後に地球に近づき見かけの大きさが大きくなって明るくなります。しかし水星は最大離角の時でさえ見るのが難しいので,最大光度を楽しめる惑星は金星だけです。
 今年のの金星は,9月21日の夕刻西空で最大光度を迎え,10月25日の内合を挟んで,12月2日明け方の東の空で2回目の最大光度となります。最大光度の金星に望遠鏡を向けると細い三日月形を楽しむことができます。

金星最大光度(2018-12-15)
金星最大光度(2018-12-15)

 13日に近日点を通過する46P/ビルタネン周期彗星(46P/Wirtanen)は,2018年で最も明るくなることが期待されている彗星です。
 ビルタネン周期彗星は公転周期5.44年で,1946年に発見されて以降,回帰のたびに発見されていて,今回が12回目の回帰です。12月16日には地球に0.078auまで接近し,3等級まで明るくなることが予想されています。
 彗星は3等級でも明るい部分がぼんやり広がっていて3等星の恒星のように見やすくありませんので,双眼鏡などを準備して探してみて下さい。近日点通過前後の彗星の動きは速いので,下の星図に12月の位置を5日おきに示しました。図はクリックすると拡大して見ることができます。

2018年12月の46P/ビルタネン周期彗星
2018年12月の46P/ビルタネン周期彗星

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群は,今年は14日の21時がピーク。副ピークは15日明け方です。上弦前の月は23時半には地平線下へ没するため,最良の条件で予想HRは70個となっています。14日は金曜日なので曜日まわりにも恵まれています。
 ふたご座流星群は明るい流星が多いのですが,近年は火球も増えていっそう華やかになってきています。12月5日頃には活動期に入り20日頃まで続き,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群です。12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。

 ふたご座流星群が活動を終える頃,一年の最後を締めくくるこぐま座流星群が流れ始めます。こぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星群ですが,今年は極大と満月が重なり条件最悪です。
 明るい流星が北天から緩やかに流れるHR=5個程度の小さな流星群で火球が流れることもあるのですが,今年は観察しにくそうです。極大の少し前,23日午前4時~5時頃に活動がやや活発になるとの予測もあります。

 15日には明け方の東の空で水星が西方最大離角を迎えます。この日の午前6時の地平線高度が約9°。十分に低い位置ですが水星としては高い位置に見えますので,双眼鏡などを使って探してみましょう。木星や最大光度を迎えたばかりの金星も見えています。

水星の西方最大離角(2018-12-15)
水星の西方最大離角(2018-12-15)

 16日19日に相次いで,有名な長周期変光星(ミラ型),はくちょう座χ 及びミラ(くじら座ο)が極大を迎えます。
 長周期変光星は恒星の脈動によって明るさが変わる変光星で,明るさの変動がとてもダイナミックです。ミラもはくちょう座Χも暗い時期は見えませんが,極大の頃は肉眼で見ることもできるほどの明るさになります。長周期変光星の極大は,極大予想の当日だけ明るくなるといったものではなく,明るい状態は極大前後1ヶ月くらい続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
 ミラの極大周期は約11ヶ月なので,今年は1月にも極大があり,年に2回極大となる珍しい年です。1月の極大では3等代まで明るくなって肉眼でもよく見えました。はくちょう座は夏の星座ですが夕刻はまだ見えていますし,くじら座はちょうど見頃です。
 変光星の観測については 変光星を見よう をご覧ください。

 はくちょう座χとミラの位置です。星図はクリックして拡大してください。

はくちょう座χ(χ Cyg)
はくちょう座χ(χ Cyg)
ミラ(ο Cet)
ミラ(ο Cet)

南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 カシオペヤ座ほうおう座
中旬 くじら座さんかく座
下旬 おひつじ座・みずへび座(☆)・ろ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

散光星雲 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団 M34 (ペルセウス座),h-χ (二重星団,ペルセウス座),M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座),M33 (さんかく座),M74 (うお座),M77 (くじら座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
2 金星が最大光度(-4.7等):13時28分
7 新月のイメージ 大雪:13時26分。太陽の黄経が 255度になる。
新月:16時20分
9 海王星が東矩:2時21分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:5時43分
10 火星が東矩:9時33分
12 月が最遠:21時25分(視直径29分30秒,1.054)
13 46P/ビルタネン周期彗星が近日点を通過
14 ふたご座α流星群が極大:21時(条件最良)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時21分
15 上弦の月のイメージ 水星が西方最大離角:2時30分(-0.4等,離角21°.3 )
上弦:20時49分
16 はくちょう座 χ(周期410日,変光範囲3.3等-14.2等)が極大光度
17 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時10分
18 くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)が極大光度
20 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:16時59分
21 水星と木星が接近(0°52’):20時32分
22 冬至:7時23分。太陽の黄経が 270度になる。
23 満月のイメージ 天皇誕生日
満月:2時49分
こぐま座流星群が極大(条件最悪):6時
24 休日
月が最近:18時49分(視直径33分04秒,0.939)
29 下弦の月のイメージ 下弦:18時34分

2018年11月の星空

 11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。

 6日に極大を迎えるおうし座南流星群は,新月直前の極大で条件最良。13日に極大となるおうし座北流星群とともに10月初旬から11月末まで長い期間流れます。南がHR=3個,北がHR=5個程度の小さな流星群ですが11月の終わりまで長い期間で出現し,18日に極大となるしし座流星群と合わせて観察できます。
 しし座流星群は,母天体のテンペル・タットル彗星が2014年に遠日点を通過し活動が低下していますしダストトレイル接近の予報もありませんが,今年は条件も良く1時間に15個程度が期待できます。痕が残る高速の流星を見かけたら,しし座流星群の流れ星です。対照的におうし座流星群は南も北も比較的ゆっくり流れます。
 流星観察は,たいへん冷え込みますので,十分に防寒対策をして行いましょう。→ 流れ星を見てみよう

 7日の夕空では,水星が東方最大離角を迎えますが,薄明と地平線へ沈む時刻のせめぎ合いになります。ようやく見えるようになる17時10分の地平線高度が5°。地平線まで見えるような空の開けば場所へ行かないと見つけるのは難しいでしょう。南西の方角で,土星が目印に双眼鏡を使って捜してみて下さい。

水星の東方最大離角(2018-11-07 17時10分)
水星の東方最大離角(2018-11-07 17時10分)

 15日の上弦の月は月面Xと呼ばれる地形を観察できるチャンスです。月面Xはブランキヌス・ラカイユ・プルバッハという3つのクレーターの境目となる尾根に光が当たると,小さなローマ字のXの形が白く浮かび上がる現象で,上弦の頃,条件が重なる時に見えます。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬
中旬 きょしちょう座(☆)
下旬 アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

秋の星座 秋の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散開星団 M34 (ペルセウス座)・M52 (カシオペア座)・h-χ (二重星団/ペルセウス座)
球状星団 M2 (みずがめ座)・M15 (ペガスス座)・M30 (やぎ座)
銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲/アンドロメダ座)・M33 (さんかく座)・M77 (くじら座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 下弦の月のイメージ 下弦:1時40分
月が最近:5時23分(視直径32分16秒,0.963)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時6分
3 文化の日
4 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時55分
6 おうし座南流星群が極大(条件最良)
7 水星が東方最大離角:0時32分(-0.2等,離角23°.3)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:16時44分
立冬:20時32分。太陽の黄経が 225度になる。
8 新月のイメージ 新月:1時2分
13 おうし座北流星群が極大(条件良)
15 上弦の月のイメージ 月が最遠:0時56分(視直径29分33秒,1.052)
月面X 観望好機:18時30分前後
上弦:23時54分
16 小惑星(3)ジュノーが最近(1.0359au):16時43分
17 小惑星(3)ジュノーが最大離角(157°):2時33分
18 しし座流星群が極大(条件良):8時
19 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時0分
22 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時49分
小雪:18時2分。太陽の黄経が 240度になる。
小惑星(3)ジュノーがエリダヌス座,+7.4等):15時28分
23 満月のイメージ 勤労感謝の日
満月:14時39分
26 木星が:19時21分
月が最近:21時12分(視直径32分34秒,0.994)
27 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:18時27分
水星が内合:19時58分
28 水星と木星が接近(0°28′):8時44分
30 下弦の月のイメージ 下弦:9時19分

2018年10月の星空

 安定した晴れの日が多く日暮れが早く空が高く澄む十月は,星を見るには良い季節です。宵の頃には夏の大三角が西空に輝き,夜半前には東の空から賑やかな冬の星座たちが上ってきます。有名なギリシア神話に彩られた秋の星座たちは,ペガススの四辺形からたどってみましょう。

 1日,関東から九州までの広い範囲でオリオン座χ(4.4等)の接食=限界線星食(北限界)が見られます。接食が見えるのは,鹿児島県の甑島列島~延岡市の北~愛媛県と高知県の県境付近~徳島県阿南市付近~和歌山県海南市付近~三重県四日市市付近~愛知県知多市付近~茨城県北茨城市付近を結ぶ線上で,これらの地域では星が下弦前の月面の凹凸に見え隠れする様子が見られます。
 接食となる地域より南,鹿児島・静岡・東京などでは,星が月に隠される星食になります。東京でのオリオン座χの星食は2日0時3分(出現)です。

 9日朝に極大を迎えるりゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は,母天体のジャコビニ・チンナー彗星が先月回帰したばかり,かつ新月という最良の条件です。
 ダストトレイルとの接近は9日午前中が予想されていて日本では日中となるため大出現の見込みは少ないものの,りゅう座流星群は周期群から定常群へ移行しつつある流星群で,8日夜および9日夜は,1時間あたり5個程度の流星が期待できます。
 輻射点が早めに沈んでしまうので観察時間帯は日没から夜半前まで。非常にゆっくりとした流星がふわっと飛ぶのを見かけたら,ジャコビニ流星群の流星です。できるだけ空の暗い場所でしっかりと防寒対策をして観察しましょう。流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 21日は名月,十三夜です。
 十三夜は日本独特の行事です。お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは縁起の悪い“片見月”として忌み嫌われました。
 9月23日の中秋の名月を見た人は,ぜひ十三夜も見上げてみてください。

 22日にはオリオン座流星群が極大を迎えますが,満月前の大きな月があって条件は良くありません。
 オリオン座流星群は10月10日頃から流れますので,放射点が上がってくる夜半過ぎに月明かりの影響がなくなる19~20日あたりの夜が狙い目です。痕を伴う明るい高速流星が特徴で,1時間に10~20個の流れ星が期待できます。

 24日を迎える天王星が観望好期です。
 天王星はとても暗い空の下,視力の良い人であればかろうじて肉眼で確認できる程度の明るさです。小さな双眼鏡などがあれば,確認しやすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。
 自分でさがすのが難しい人は,ぜひ公共天文台の観測会などに参加して見せてもらいましょう。

 下の図は衝当日の天王星の位置で,白丸で囲まれた位置が天王星です。図はクリックして拡大して見てくださいね。
 この日は大きな月がありますが,天王星の位置は大きく変わったりしませんので,月が小さい新月の頃に捜してみましょう。

天王星の衝(2018-10-24)
天王星の衝(2018-10-24)


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 インディアン座(☆)・こうま座はちぶんぎ座(☆)・やぎ座
中旬 ケフェウス座
下旬 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

秋の星座秋の全天星図
  
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M27 (あれい状星雲/こぎつね座)・M57 (環状星雲/こと座)・NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散光星雲 NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
球状星団 M2 (みずがめ座)・M15 (ペガスス座)・M30 (やぎ座)・M56 (こと座)

星雲星団を見よう星雲星団一覧表
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 オリオン座χ(4.4等)の接食(限界線星食,関東―九州縦断,北限界):23時57分
2 下弦の月のイメージ 下弦:18時45分
4 おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
6 月が最近:7時27分(視直径32分36,0.953)
うしかい座 R(周期224日,変光範囲6.2等-13.1等)が極大光度
7 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時47分
8 体育の日
寒露:17時16分。太陽の黄経が 195度になる。
9 新月のイメージ りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)の極大:9時(条件最良)
新月:12時47分
10 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時36分
12 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時25分
13 準惑星(1)ケレスが:3時23分
15 水星と金星が接近(6°49’):0時21分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時13分
>準惑星(134340)冥王星が東矩:19時38分
17 上弦の月のイメージ 上弦:3時2分
18 月が最遠:4時16分(視直径29分35秒,1.052)
19 やぎ座δ(2.9等)の白昼星食:15時35分(東京,潜入)/16時55分(東京,出現)
20 秋の土用の入り:19時58分。太陽の黄経が 207度になる。
21 十三夜(後の月)
22 オリオン座流星群が極大(条件最悪):2時
23 霜降:20時22分。太陽の黄経が 210度になる。
24 天王星が:14時37分(+5.7等,おひつじ座
25 満月のイメージ 満月:1時45分
金星が内合:11時12分
30 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時17分
水星と木星が3°16′に接近:12時38分

2018年9月の星空

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。

 8日みずがめ座 で海王星がを迎え,観望好期となります。
 海王星を捜すのは初心者には難しいですが,小望遠鏡で拡大すると,小さな小さな円盤状に見ることができます。公共の天文台の観望会などへ出かけると,見せてもらえるかもしれません。下は8日22時の海王星の位置。下は拡大図です。

海王星(2018-09-08 22:00)
海王星(2018-09-08 22:00)
海王星(2018-09-08 22:00)
海王星(2018-09-08 22:00)

 10日21p/ジャコビニ・チンナー周期彗星が近日点を通過し,地球に0.39AUまで接近します。明け方の空で6~7等の明るさになると予測されており,9月10日の位置は下の図で赤の十字に囲まれたあたりです。
 ジャコビニ・チンナー彗星は毎年10月9日に極大となるりゅう座流星群の母彗星で,公転周期は6.54年。1900年にジャコビニによって発見されて以来,今回で16回目の回帰です。

ジャコビニ・チンナー彗星(2018-09-10 04:00)
ジャコビニ・チンナー彗星(2018-09-10 04:00)

 21日には夕刻の西空で金星が最大光度を迎えます。
 日没直後の18時の地平線高度が約10°。かなり低い位置なので空が開けた場所に行かないと見えません。金星は明るいとはいえ薄明の中なので少し見つけにくいかもしれません。木星を目印にしてください。

最大光度を迎えた金星(2018-09-21)
最大光度を迎えた金星(2018-09-21)

 24日はお月見,中秋の名月です。満月は翌25日昼頃なので,少し欠けた名月になります。
 中秋の名月とは秋の真ん中の日,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日にはなりません。むしろ中秋の名月と満月が重なることの方が少ないのです。
 中秋の名月は別名芋名月といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは片見月として忌み嫌われました。
 十三夜は陰暦9月13日の月のことで,2018年は10月21日です。中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜も眺めましょう。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 いて座くじゃく座(☆)・ぼうえんきょう座(☆)
中旬 こぎつね座や座わし座
下旬 いるか座けんびきょう座(☆)・はくちょう座

秋の星座 秋の全天星図
  
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M27 (あれい状星雲/こぎつね座),M57 (環状星雲/こと座)
散光星雲 NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
球状星団 M2 (みずがめ座),M15 (ペガスス座),M30 (やぎ座),M56 (こと座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
  
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 二百十日
3 下弦の月のイメージ 下弦:11時37分
4 からす座 R(周期319日,変光範囲6.7等-14.4等)が極大光度
5 りゅう座 R(周期249日,変光範囲6.7等-13.2等)が極大光度
8 白露:1時30分。太陽の黄経が 165度になる。
月が最近:10時20分(視直径33分03秒,0.940)
海王星が:13時32分(+7.8等,みずがめ座,視直径2秒4)
10 新月のイメージ 9月ペルセウス座ε流星群が極大:2時(条件最良)
新月:3時1分
21P/ジャコビニ・チンナー周期彗星が近日点を通過
17 上弦の月のイメージ アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時7分
上弦:8時15分
19 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時55分
いて座 R(周期269日,変光範囲6.7等-12.8等)が極大光度
20 秋の彼岸の入り
月が最遠:9時53分(視直径29分30秒,1.053)
水星が外合:16時3分
21 金星が最大光度(-4.6等):21時43分
23 秋分の日
秋分:10時54分。太陽の黄経が 180度になる。
24 休日
中秋の名月
25 満月のイメージ 満月:11時52分
26 小惑星(4)ベスタが東矩:13時9分
土星が東矩:22時3分
りょうけん座 R(周期330日,変光範囲6.5等-12.9等)が極大光度

2018年8月の星空

 夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日~7日が「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」となっています。各地で星を見るイベントが開かれますので地域の情報などに注意しましょう。(STARWEEK

 今年の8月は,大接近を迎えた火星,夕空で明るく輝く金星,条件の良いペルセウス座流星群など楽しみがいっぱいです。特に前半は月明かりに邪魔されずに星空観察ができますので狙い目です。火星は大接近当日を過ぎても当分は変わらぬ明るさで見応えたっぷりです。

 毎年お盆休みの頃に見ごろとなるペルセウス座流星群ですが,今年の極大は13日10時。11日に新月を迎えたばかりで一晩中月明かりのない最良の条件です。
 ペルセウス座流星群は,月がない好条件なら多い年で1時間に60個(HR60)くらいの流星が期待でき,特にペルセウス座が高くなる夜半すぎから良く流れます。できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにしましょう。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 今年の旧暦七夕は17日です。
 7月7日は梅雨の最中で天気に恵まれない年が多いですね。旧暦の七夕(月齢が七の夕)の頃は織り姫星(こと座のベガ)が天頂付近にあって見やすくなっています。18日が上弦ですので,月が傾いて暗くなってきたら空を見上げてみましょう。

 18日には夕刻の西空で金星が東方最大離角を迎えます。宵の明星として燦々と輝いていますから,金星を見誤ることはまずありません。日が暮れて暗くなってきたら西の空を見上げてみましょう。

金星の東方最大離角(2018-08-18 18時30分)
金星の東方最大離角(2018-08-18 18時30分)

 
 また月末の27日には明け方の東の空で水星が西方最大離角となります。図は当日午前4時半の東の空。水星はポルックス・プロキオンと正三角形を描く位置にあります。水星の地平線高度は8°58’。空が開けた場所で双眼鏡を使って捜してみましょう。

水星の西方最大離角(2018-08-27 04時30分)
水星の西方最大離角(2018-08-27 04時30分)

南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 へびつかい座ヘルクレス座りゅう座・さいだん座(☆)
中旬 へび座(尾部)
下旬 こと座たて座みなみのかんむり座

夏の星座夏の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M57 (環状星雲/こと座),M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
散光星雲 M8 (干潟星雲/いて座),M17 (ω星雲,馬蹄型星雲/いて座),M20 (三裂星雲/いて座)
他,天の川に多数
散開星団 M21・M23・M24・M25 (いて座),M6・M7 (さそり座)
他,天の川に多数
球状星団 M4・M80 (さそり座),M10・M12 (へびつかい座),M13・M92 (ヘルクレス座),M56 (こと座)
銀河(系外星雲) M51 (子もち星雲/りょうけん座),M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2 木星が東矩:3時53分
3 小惑星(3) ジュノーが西矩:7時0分
5 下弦の月のイメージ 下弦:3時18分
6 アンドロメダ座 R(周期409日,変光範囲5.8等-14.9等)が極大光度
7 立秋:22時31分。太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
8 水星が内合:14時22分
10 C/2016 M1 PANSTARRS彗星が近日点を通過
11 新月のイメージ 山の日
月が最近:3時7分(視直径33分21秒,0.932)
新月:8時58分
グリーンランドから北欧,シベリアで部分日食(日本からは見られない):17時2分
13 ペルセウス座流星群が極大:10時(条件最良)
わし座 R(周期272日,変光範囲5.5等-12.0等)が極大光度
16 C/2017 S3 PANSTARRS彗星が近日点を通過
17 旧七夕
18 上弦の月のイメージ 金星が東方最大離角:2時31分(-4.3等,離角45°.9)
はくちょう座κ流星群が極大(条件良):15時
上弦:16時49分
21 いて座 μの星食(3.8等,福岡潜入:19時20分)
22 いて座 οの星食(3.8等,東京潜入:19時20分)
23 処暑:13時9分。太陽の黄経が 150度になる。
月が最遠:20時23分(視直径29分27秒,1.056)
25 アルゴル極小:3時38分
26 満月 満月:20時56分
27 水星が西方最大離角:5時34分(-0.1等,離角18°.3)
30 アルゴル極小:21時15分

2018年7月の星空

 7月前半は梅雨の最中で雨が多く夜も短く,星を見るには条件がよくありませんが,梅雨明け十日は太平洋高気圧に覆われ安定した晴れの日が続くようになります。この頃は学校が夏休みに入ってキャンプなどで星を見る機会も増えますね。今年は28日が満月で7月後半は月明かりで星空を見上げる条件はよくありませんが,大接近を迎える火星は月明かりの下でも赤々と輝いています。

 7月と言えば七夕ですね。七夕の日は例年梅雨の最中で星が見えないことも多いのですが,織り姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)は都会の空の下でもよく見える明るい星です。晴れ間がのぞいたら,ぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。今年は13日が新月で,七夕の頃は月明かりがなく美しい星空を見ることができます。
 曇ってしまったら,8月17日の旧暦七夕を待ちましょう。

 12日に夕刻西空で水星が東方最大離角を迎えます。今回の東方最大離角は比較的高い位置で日没となり,当日の水星の19時30分の地平線高度が9.4°。異例の高い高度です。高いといっても水星ですから地平線すれすれには違いなく,捜してみるなら双眼鏡を用意しましょう。

水星の東方最大離角(2018-07-12 19時30分)
水星の東方最大離角(2018-07-12 19時30分)

 同じく12日に準惑星の冥王星がとなりますが,冥王星は衝でも暗くて肉眼では見えません。初心者が見るのは難しい星ですので,見たい方は公共天文台の観望会などで見せてもらいましょう。

 火星は月末の28日となり,続く31日大接近です。火星は軌道が楕円形なので,同じ衝でも地球との距離が毎回異なっており,8月~9月に衝のとき大接近となります。詳しくは火星の大接近のページをご覧下さい。
 大接近の日は31日ですが,この日だけよく見えるわけではありませんので,晴れた夜に見てみましょう。6月27日に衝を迎えた土星もまだまだ見ごろです。惑星を見るときは時間をかけてゆっくりと目を慣らしていくと,だんだん模様がわかるようになっていきます。火星なら小望遠鏡で白い極冠や模様も見ることができますし,土星なら輪の隙間や縞模様が見えるかもしれません。

火星と土星(2018年7月31日 22時)
火星と土星(2018年7月31日 22時)

 
 7月下旬になると8月のペルセウス座流星群も流れ始めます。7月中旬~8月中旬は幾つかの流星群が活動をしており,一年の中でも特に流れ星が多い時期となっています。星を見る機会がありましたら,流れ星にも注意してみてください。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 おおかみ座てんびん座
中旬 かんむり座こぐま座・じょうぎ座(☆)・ふうちょう座(☆)・へび座頭部・みなみのさんかく座(☆)
下旬 さそり座

夏の星座夏の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M57 (環状星雲,こと座)
散光星雲 M8 (干潟星雲,いて座),M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座),M20 (三裂星雲,いて座),ほか天の川に多数
散開星団 M21・M23・M24・M25 (いて座),M6 ・M7 (さそり座),ほか天の川に多数
球状星団 M3 (りょうけん座),M4・M80 (さそり座),M5 (へび座),M10・M12 (へびつかい座),M13・M92 (ヘルクレス座)
銀河(系外星雲) M51 (子もち星雲,りょうけん座),M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
2 半夏生:6時49分。太陽の黄経が 100度になる。
6 下弦の月のイメージ 下弦:16時51分
7 七夕
地球が遠日点を通過(1.017au. 152,095,566km):1時47分
小暑:12時42分。太陽の黄経が 105度になる。
11 カシオペア座 R(周期435日,変光範囲4.7等-13.5等)が極大光度
12 水星が東方最大離角:14時29分(+0.5等,離角26°.4 )
準惑星 冥王星(小惑星番号134340)が:18時27分(いて座,+14.2等)
みずがめ座 R(周期388日,変光範囲5.8等-12.4等)が極大光度
13 新月のイメージ 新月:11時48分
月が最近:17時25分(視直径33分25秒,0.930)
オーストラリア南部~南極大陸で部分日食:10時48分
16 海の日
20 上弦の月のイメージ 夏の土用の入り:2時34分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
上弦:4時52分
21 天王星が西矩:11時56分
27 月が最遠:14時44分(視直径29分24秒,1.057)
28 満月のイメージ 小惑星(2)パラスが:2時45分
満月:5時20分
皆既月食:4時30分(食最大)
火星が:22時17分(-2.8等,やぎ座)
30 みずがめ座 δ南流星群が極大(条件最悪):20時
やぎ座 α流星群が極大(条件最悪):20時
31 火星が大接近:16時50分(-2.8等,視直径24″.3,57,589,633km)

2018年6月の星空

 梅雨に入り夜も短く,6月は星を見上げる機会が少なくなる季節ですが,梅雨の晴れ間が広がった日,薄明が終わる頃に天頂付近を見上げてみましょう。オレンジ色の1等星が輝いています。
 これはうしかい座 のアルクトゥルスという星で,梅雨時の輝星らしく,雨夜の星(あまいのほし),五月雨星(さみだれぼし)など,風情ある和名を持っています。また麦が熟れる頃に昇る星であることから,麦星,麦熟れ星,麦刈り星などの異名も持っています。農事暦と共に生きた,昔の人々の生活が偲ばれますね。

 今月は小惑星ベスタと土星がを迎えます。
 20日に衝となるベスタは5.3等で,双眼鏡があれば十分に見える明るさです。小惑星を見る数少ない機会ですし,近くに似たような明るさの星が少ない領域で,土星も見えています。梅雨の晴れ間を見つけて捜してみてはいかがでしょう。数日おいて捜してみると,小惑星の動きも観察できます。

ベスタの衝(2018-06-20 22時半)
ベスタの衝(2018-06-20 22時半)

 土星は27日いて座を迎えます。衝の頃の惑星は,日没頃には東の空に昇り,真夜中に南中,日の出頃に西空へ没するため一晩中見えています。
 衝の当日は満月に近い大きな月が懸かっていますが,土星が明るいのは当日だけではありません。穏やかな雨上がりの夜がありましたら,望遠鏡を向けてみましょう。そして,望遠鏡の中の惑星の像がピッタリ止まって見えるような夜があったら,ぜひ高倍率で眺めてみましょう。スケッチして今年の姿を記録しておくと翌年との環の開き具合の違いがよくわかります。
 2009年に真横から見た土星の環は,2019年へ向かってどんどん開いており,今年は土星らしい環が小望遠鏡でもわかりやすくなっています。

土星の衝(2018-06-27 22時)
土星の衝(2018-06-27 22時)
 


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 おとめ座ケンタウルス座りょうけん座
中旬
下旬 うしかい座 ・コンパス座(☆)

夏の星座夏の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

球状星団 M3 (りょうけん座),NGC5139 (ω星団/ケンタウルス座)
銀河(系外星雲) M81・M82 (おおぐま座),M51 (子もち星雲/りょうけん座),かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
3 月が最遠:1時35分(視直径29分29秒,1.054)
へびつかい座 R(周期303日,変光範囲7.0等-13.8等)が極大光度
6 芒種:2時29分。太陽の黄経が75度になる。
水星が外合:12時36分
7 下弦の月のイメージ 下弦:3時32分
10 海王星が西矩:21時46分<
11 入梅:7時55分。太陽の黄経が80度になる。
14 新月のイメージ 新月:4時43分
15 月が最近:8時53分(視直径33分14秒,0.935)
18 へび座 R(周期354日,変光範囲5.2等-14.4等)が極大光度
かに座 R(周期362日,変光範囲6.1等-11.8等)が極大光度
19 小惑星(4)ベスタが最近(1.1416au):16時54分
20 上弦の月のイメージ 小惑星(4)ベスタが:6時4分(+5.3等,いて座)
上弦:19時51分
21 夏至:19時07分。太陽の黄経が 90度になる。
25 こぎつね座 R(周期136日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度
27 土星が:21時35分(いて座,+0.0等,視直径18″.4)
28 満月のイメージ 満月:13時53分
30 月が最遠:11時43分(視直径29分25秒,1.056)

2018年5月の星空

 今年は4月30日が満月,5月8日が下弦となっており,ゴールデンウィークは全体的に星空観察の条件が良くありません。
 このため,6日にピークとなるみずがめ座 η流星群も悪条件です。みずがめ座は秋の星座ですから,流星が見られるのは夜半過ぎから薄明が始まるまでの間となり,流れ星は東の空低い位置から空を駆け上るように経路を描いて流れます。本年はダストトレイルが地球軌道に接近する予報があって注目されていますが,月明かりの影響も大きく,1時間に10個程度の出現となりそうです。
 明け方の流星観測は冷えますので,十分に防寒対策を行いましょう。

 参考: 流れ星を見てみよう

 9日にてんびん座でを迎える木星が見ごろです。南の空で一番明るく輝いているのが木星ですから見間違うことはありません。5月頃の晴れた日は大気の揺らが少なく,望遠鏡で惑星観察をするには良い季節です。天体望遠鏡をお持ちでしたらぜひ木星を見てみましょう。低倍率でも縞模様や衛星を見ることができます。
 望遠鏡で木星をとらえたら,スケッチをしてみましょう。スケッチをすることにより目が惑星に慣れて,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。また木星には69個の衛星がありますが,中でも大きな4衛星はガリレオ衛星(※)と呼ばれ,小望遠鏡でも動きを観察することができます。
 望遠鏡を持たない方も,地域にある公共の天文台の観望会を捜して出かけてみると,大きな望遠鏡で木星を見せてもらえるかもしれません。

※ガリレオ衛星:木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリスト。ガニメデは太陽系で一番大きな衛星。イオは活火山があることで知られています。

 下の図は5月9日午後10時の空です。
2018年5月9日22時 木星の衝


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 おおぐま座コップ座
中旬
下旬 かみのけ座 ・ からす座 ・ はえ座(☆) ・ みなみじゅうじ座(☆)

春の星座 春の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 NGC3242 (うみへび座),M97 (おおぐま座)
散開星団 M44 (プレセペ/かに座)
球状星団 M3 (りょうけん座),NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
銀河(系外星雲) M81・M82 (おおぐま座),M65・M66 (しし座),かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
2 八十八夜
はくちょう座 R(周期428日,変光範囲6.1等-14.4等)が極大光度
3 憲法記念日
4 みどりの日
5 こどもの日
立夏:22時25分。太陽の黄経が 45度になる。
6 月が最遠:9時35分(視直径29分32秒,1.052)
みずがめ座 η流星群が極大:17時(条件悪)
7 さんかく座 R(周期265日,変光範囲5.4等-12.6等)が極大光度
8 下弦の月 下弦:11時9分
9 木星が:17時36分(てんびん座,-2.5等,視直径44″.8)
10 こじし座 R(周期378日,変光範囲6.3等-13.2等)が極大光度
きりん座 R(周期266日,変光範囲7.0等-14.4等)が極大光度
11 おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
13 準惑星(1)ケレスが東矩:1時49分
15 新月 新月:20時48分
18 月が最近:6時5分(視直径33分50秒,0.946)
21 小満:11時15分。太陽の黄経が 60度になる。
22 上弦の月 上弦:12時49分
29 満月 満月:23時20分