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2020年01月の星空

 2020年(令和2年・皇紀2680年)は閏年。干支は 庚子(かのえね)です。
 今年も宜しくお願い致します。

星空解説

 年始の空を飾るしぶんぎ座流星群(りゅう座 ι流星群 )は,4日の午後5時すぎが極大です。
 今年は3日が上弦。しぶんぎ座流星群の放射点はりゅう座とうしかい座の境界付近にあり,高く上がってくるのは夜半過ぎです。
 4日の夜は極大を終えているので,極大に向かって流星が増えていく3日~4日の夜が流星の見頃かもしれません。極大の前後1日程度はよく流れるので,4日~5日の夜も流星観察に適しています。

 しぶんぎ座流星群は三大流星群の一つで,極大事のZHR=120です。運が良ければ1時間に30~40個の流れ星が見られるかもしれません。
 長時間空を見上げる流星観察にはしっかりとした防寒対策が必要です。流れ星を見てみよう のページを参考に,事前に安全な観察場所を捜して備えるようにしましょう。

しぶんぎ座流星群 の放射点の位置
しぶんぎ座流星群 の放射点高度

 11日の満月では半影月食が起こります。
 下の表は東京での半影月食の時刻ですが,半影月食は肉眼で眺めていてもほとんどわかりません。

状 況年月日時刻
半影食の始2020年01月11日2時5分
食の最大2020年01月11日4時10分
半影食の終2020年01月11日6時14分

南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬とけい座(☆)・ペルセウス座
中旬エリダヌス座レチクル座(☆)
下旬おうし座・かじき座(☆)・ちょうこくぐ座

冬の星座
冬の全天星図

見やすい星雲星団

惑星状星雲  M1 (かに星雲/おうし座)
散光星雲  M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団  M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲)  M81・M82 (おおぐま座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表

2020年1月のカレンダー

曜日月相天文現象
1元日(日の出:札幌07:06,仙台06:53,東京06:50,名古屋07:00,大阪07:05,福岡07:23,那覇07:17)
2月が最遠:10時30分(距離 1.052)
3? 上弦:13時45分
4しぶんぎ座流星群(りゅう座 ι流星群 )が極大:17時20分(条件良)
5地球が近日点を通過:16時48分(0.983au)
6小寒:6時30分。太陽の黄経が 285度になる。
11? 水星が外合:0時19分
満月:4時21分(半影月食)
13成人の日
準惑星 冥王星が:22時20分
14土星が:0時15分
準惑星 (1) ケレスが:2時58分
月が最近:5時21分(距離 0.952)
17? 下弦:21時58分
18冬の土用の入り:1時12分,太陽の黄経が 297度になる。
20大寒:23時55分。太陽の黄経が300度になる。
23天王星が東矩:15時54分
25? 新月:6時42分
30月が最遠:10時30分(距離 1.055)

2020年/令和2年/皇紀2680年/閏年/ 庚子(かのえね)

惑星用語の説明
月の形の変化について

1月のお話

睦月
January
小寒と大寒
霧氷・雪起こし
Moon After Yule
芹乃栄(せりすなわちさかう)
節句
福笹
公顕祭とクリスマス・ツリー
どんどや

正月の池
1月の池

データ出典:
・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization

2019年3月の星空

 1月・2月に引き続き,明け方で月と惑星の会合を楽しめます。
 2日は土星と月,3日は金星と月が近づきますから,早起きしたら南東の空を眺めてみましょう。日々動いて行く天体の様子は撮影すると良い組み写真になります。

2019年3月2日~3日 月と惑星の会合
2019年3月2日~3日 月と惑星の会合


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 いっかくじゅう座ふたご座
中旬 こいぬ座とびうお座(☆)・とも座やまねこ座
下旬 かに座りゅうこつ座

春の星座 春の全天星図

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M44 (プレセペ/かに座)
銀河(系外星雲) M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
1 ふたご座 R(周期373日,変光範囲6.0等-14.0等)が極大光度
おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
4 月が最遠:20時26分(視直径29分24秒,1.057)
6 啓蟄:6時10分。太陽の黄経が 345度になる。
7 新月 新月:1時4分
海王星が:20時6分
12 小惑星(4)ベスタが:2時30分
14 上弦の月 水星が内合:15時48分
上弦:19時27分
20 月が最近:4時48分(視直径33分14秒,0.935)
21 満月 春分の日
春分:6時58分。太陽の黄経が 0度になる。
満月:10時43分
26 こぎつね座R(周期136日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度
28 下弦の月 下弦:13時10分
29 小惑星(2)パラスが最近(1.5899au):22時35分

2019年2月の星空

 厳寒期ですが,冬の星座は明るい星が多く豪華です。防寒対策をしっかりして星座観察をしてみましょう。星座を結ぶのが苦手な人でも,オリオン座のような特徴ある星の並びがある冬は,他の季節より星座を見つけるのが楽になります。

 1月に引き続き,今月も明け方の空には土星・金星・木星の3惑星が集まっており,1日には月も加わって会合が見られます。
 風景と一緒に数日続けて写真を撮ってみると月と惑星の動きがよくわかりますよ。スマホでも撮れますから挑戦してみて下さい。

2019-02-01 06:30 惑星と月の会合
2019-02-01 06:30 惑星と月の会合

 太陽に近い内惑星の動きは毎日観察すると意外と簡単に分かるほど大きいものです。日に日に太陽へ近づき低くなっている金星が,18日には土星の近くにやってきます。

2019-02-18  06:15  金星と土星の会合
2019-02-18 06:15 金星と土星の会合

 夕刻の西空では,27日に水星が東方最大離角を迎えます。
 日没直後の18時45分頃に東京での地平線高度が10°。水星としてはかなり高い位置で見るチャンスです。
 水星を見てみたい方は,予め西の空がよく開けた場所を捜しておきましょう。低い位置は霞んでいて見にくいので,双眼鏡があると便利です。

2019-02-27   18:50 水星の東方最大離角
2019-02-27 18:50 水星の東方最大離角

 春,2月~4月は夕空の黄道光が観望好期です。黄道光は日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 うさぎ座オリオン座がか座(☆)・テーブルさん座(☆)・はと座
中旬 ぎょしゃ座きりん座
下旬 おおいぬ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲) M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
1 月が金星の北0°05′
しし座 R(周期311日,変光範囲4.4等-11.3等)が極大光度
3 節分
きりん座 R(周期266日,変光範囲7.0等-14.4等)が極大光度
4 立春:12時14分。太陽の黄経が 315度になる。
5 新月 新月:6時4分
月が最遠:18時29分(視直径29分23秒,1.058)
10 アルゴル極小:7時31分
おおぐま座 R(周期300日,変光範囲6.5等-13.7等)が極大光度
11 建国記念の日
13 上弦の月 上弦:7時26分
16 アルゴル極小:1時9分
18 アルゴル極小:21時59分
金星が土星の北1°05’:22時53分>
19 雨水:8時4分。太陽の黄経が 330度になる。
月が最近:18時3分(視直径33分29秒,0.928)
20 満月 満月:0時54分
21 アルゴル極小:18時48分
小惑星(3)ジュノーが東矩:22時3分
25 準惑星(1)ケレスが西矩:15時83分
26 下弦の月 下弦:20時28分
27 水星が東方最大離角:10時25分(-0.4等,離角18°.1)

2019年1月の星空

 2019年(平成31年/5月1日改元予定)は平年。干支は己亥(つちのとい)です。
 今年も宜しくお願い致します。

 2019年最初の見どころは,2日の明け方の空。
 12月に最大光度を迎えた金星と新月前の細い月が接近して,見事です。肉眼で楽しめますから,ちょっと早起きして見てみましょう。下の図は1月2日の朝6時,東南東の空です。
 金星は6日の午後に西方最大離角を迎えますので,太陽から一番離れて空高々と輝き見やすくなっています。

2019年1月2日 午前6時0分 東南東の空
2019年1月2日 午前6時0分 東南東の空

 毎年年始の空を飾るりゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)は,4日の午前11時が極大。新月直前で月の条件は最良ですが,極大時刻が昼間なので,4日未明は極大に向かって流れ星が増えていきながら薄明を迎えることになります。夜明け前は極大の6時間前ということもあり,1時間に30個ほどの流星数が予想されています。
 長時間空を見上げる流星観察にはしっかりとした防寒対策が必要です。流れ星を見てみよう のページを参考に,安全な観察ポイントを事前に捜して備えるようにしましょう。

 6日の新月では日本全国で部分日食が見られます。
 日曜日の午前中で,たいへん観察しやすい日食です。東京での最大食分は0.42,太陽の約40%が月に隠れます。北へ行くほど大きく欠ける日食で,稚内での最大食分は0.57,太陽の約半分が欠けて見えます。
 日食観察で大切なことは,太陽を直接見ないようにすることです。
 望遠鏡販売店や眼鏡屋さんなどで市販の日食観察用グラスを安く入手することができます。屈折望遠鏡で投影して観察することもできますし,もっと簡単なのは,木漏れ日を観察することです。いつもは丸く見えている木漏れ日が太陽の形に欠けて見えます。
 日食を見てみようのページを参考に,工夫して日食観察をしてみましょう。

2019年1月6日の部分日食
地 名 食の始 食の最大
(最大食分)
食の終
稚内 08:48 10:15
(0.570)
11:49
札幌 08:46 10:13
(0.539)
11:47
仙台 08:44 10:09
(0.469)
11:42
東京 08:43 10:05
(0.422)
11:36
新潟 08:42 10:05
(0.454)
11:37
名古屋 08:41 10:00
(0.396)
11:27
大阪 08:40 09:57
(0.378)
11:22
広島 08:38 09:51
(0.350)
11:12
福岡 08:38 09:47
(0.318)
11:04
那覇 08:50 09:39
(0.143)
10:33

 21日は南北アメリカ大陸からヨーロッパ方面で皆既月食となりますが,日本では見られません。
 北日本は半影月食の終わりが見られる区域ですが,半影月食は大変分かりにくく,日没直後で月の高度も低く,観察は難しいでしょう。
 
 


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 とけい座(☆)・ペルセウス座
中旬 エリダヌス座レチクル座(☆)
下旬 おうし座・かじき座(☆)・ちょうこくぐ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲) M81・M82 (おおぐま座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
1 元日(日の出:札幌07:06,仙台06:53,東京06:51,名古屋07:01,大阪07:05,福岡07:23,那覇07:17)
アルゴル極小:4時1分
2 月が金星の北1°17’:6時48分
土星が:13時43分
3 地球が近日点を通過:14時20分(147,099,760km)
4 りゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)が極大:11時(条件最良)
6 新月 小寒:0時39分。太陽の黄経が 285度になる。
部分日食(全国で見られる。東京08:43~)
新月:10時28分
金星が西方最大離角:13時54分(-4.4等,離角47°.0)
アルゴル極小:21時39分
8 46P/ビルタネン周期彗星 6等級
9 月が最遠:13時29分(視直径29分25秒,1.056)
アルゴル極小:18時28分
9 準惑星 冥王星が:21時5分
13 水星が土星の南1°43’:19時47分
小惑星(2)パラスが西矩:21時14分
14 上弦の月 成人の日
上弦:15時46分<
15 天王星が東矩:16時52分
17 冬の土用の入り:19時15分,太陽の黄経が 297度になる。
20 大寒:18時0分。太陽の黄経が300度になる。
21 満月 アルゴル極小:5時46分
満月:14時16分。
皆既月食(南北アメリカ)
22 月が最近:4時59分(視直径33分26秒,0.930)
金星が木星の北2°26’:14時48分
24 アルゴル極小:2時35分
28 下弦の月 下弦:6時10分
29 水星が外合:16時18分
アルゴル極小:20時13分

ケイトとミラの火星砂嵐の話

登場人物

ケイト
ケイト(Cetus)
6月24日生まれ,かに座B型。
人見知りだがミラとは仲良し。
読書やパソコンが好きなインドア派。
自然科学が好きで天文にも詳しい。
真面目すぎてちょっと頑固。
愛称ケイちゃん。
ミラ
ミラ(Mira)
12月13日生まれ,いて座O型。
元気で好奇心旺盛。
最近の流行は何でもやってみたい。
実はとても努力家。
お洒落も勉強も好きで頑張る。
愛称ミーちゃん。
ケイトとミラの天文小話  目次

ケイト


ミーちゃん,今夜晴れたら遊びにおいでよ。
望遠鏡で火星見るから。


ミラ


え,火星?
大接近ずいぶん前に終わったじゃん?


ケイト


そうね,大接近から1ヶ月半。
大接近の頃の80%くらいの大きさに見えるかな?
でも今が見ごろよ。


ミラ


??


ケイト


大接近の頃って,実は火星は猛烈な砂嵐,
ダストストームだったの。
望遠鏡で見ても砂嵐でぼんやりだったんだ。
2016年の中接近の時の方が模様がよく見えてた。
下のリンクから2016年と2018年を比べてみてよ!
2016年と2018年の比較写真
今なら砂嵐も収まって良い感じよ。
火星が見える時間帯も早くなってきたし
涼しくなったし,良いことづくし。


ミラ


どれどれ…(比較写真を見る!)…ほんとだ!
今年の火星ぜんぜん模様見えてないじゃん。
もう誰も火星なんて言ってないのに
今が見頃だったりするんだね!


ケイト


そうなのよー。
そもそも大接近の頃って
火星では砂嵐が起こりやすい季節だから。


ミラ


へー,火星って季節があるの?


ケイト


そうそう,
実は火星には地球とよく似た季節があるんだよ。
火星の南半球の春から夏にかけてが
砂嵐が起こりやすい季節なの。
火星には水がないから雨も降らないし,
一旦嵐になると収拾がつかなくなるんだよねー。


ミラ


それは嫌そうだ。
火星に移住したら大変そう。
私が移住するまでには何とかして欲しいわね。


ケイト


だよね。
っていうか,火星に移住するつもりなの?!


ミラ


ははは(^^;
テラフォーミングで火星素敵になりそうじゃん。


ケイト


ミラちゃん何のアニメ見てるの。。。
でもほんと砂嵐は真っ暗になるほど凄いらしい。
今回も砂嵐にNASAの火星探査機
オポチュニティ(Opportunity)が巻き込まれちゃって
暗くて太陽電池の充電ができなくなって
通信が途絶えたりしたんだよ。
火星の自然は厳しそうだねー。


ミラ


えー,そのオポチュニティちゃん大丈夫なの?
すごく心配っ!


ケイト


うん心配。
省電力モードで通信が途絶えただけだといいね。
砂嵐が晴れて通信復活するといいね!


★関連リンク:
火星の大接近
ケイトとミラの火星大接近
火星に大規模な砂嵐が発生か?(NAOニュース)
晴れてきた火星の砂嵐 – アストロアーツ
HubbleSite: Image – Mars Oppositions 2016 and 2018

ケイトとミラのサマータイム

登場人物

ケイト
ケイト(Cetus)
6月24日生まれ,かに座B型。
人見知りだがミラとは仲良し。
読書やパソコンが好きなインドア派。
自然科学が好きで天文にも詳しい。
真面目すぎてちょっと頑固。
愛称ケイちゃん。
ミラ
ミラ(Mira)
12月13日生まれ,いて座O型。
元気で好奇心旺盛。
最近の流行は何でもやってみたい。
実はとても努力家。
お洒落も勉強も好きで頑張る。
愛称ミーちゃん。
ケイトとミラの天文小話  目次
ケイト


んーーーーー><


ミラ


どしたの?


ケイト


来年からサマータイムが導入されるかもだって。
2020年東京オリンピック暑さ対策だとか…。
秋の国会で成立を目指すらしいよ。


ミラ

ふーん?
で,何でケイちゃんが難しい顔になるの?
っていうか,サマータイムって何?


ケイト

サマータイム,夏時間って聞いたことない?
明るい夏の夕方を活用するために,
夏の間,1時間ほど時計を遅らせるの。
だいたい4月から10月にやっている国が多いかな。

Daylight Saving Time (DST)= 日光を有効に使う時間
とも言う。
2018年現在,ヨーロッパなど60ヶ国くらいが採用してる制度。
ヨーロッパは日本よりずっと高緯度だし,
きっと夏の光が貴重なのね。


ミラ

時間を遅らせる??
何だかややこしいね。
よくわかんない気が。

ケイト


そうだよねぇ。
例えば日本で目指すサマータイムではね,
2019年4月1日午前2時に時計を2時間進めて午前4時になる。
4月1日の午前2時~4時までの2時間が消えちゃうの。

そして10月最終日曜日の午前3時に時計を2時間戻し午前1時になる。
この日は午前1時~3時が2回繰り返されることになっちゃう。

まだ想定で,6月~8月になるかもだって。


ミラ


夜寝てる間に変わっちゃうから平気だよね?
時計が戻る日はいっぱい眠れそう^^!


ケイト


ミーちゃんは楽天的でいいねぇ。
スマホの時計が狂っちゃっうかもだよ?

実際コンピュータネットワークに繋がってる機器は
不具合の可能性が深刻らしい。
IT業界は随分困ってるみたいだよ。

タイマーがついてるとか,
時計合わせが要る家電も対応できないだろうね。


ミラ

げ,
もしかして何かとても面倒かも!?
単なる時計の問題じゃないんだね。


ケイト


そうなんだよね~。
日本では今までサマータイムなんてなかったし,
インフラの夏時間対応で3000億円かかるかもって。

時間が異なる海外へ飛ぶ国際線飛行機の調整とか
電気の需給バランスが変わることへの対応とか
他にも色々ありそう。
とても多くの人が対応に関わることになりそうだね。


ミラ


うげ。社会は複雑だね。


ケイト

そうだね,法律なんかにも影響するらしいけど
私たちの生活へ直接影響することが多そうだよ。

日の出と日の入りが2時間ずれるでしょ。
そうすると九州なんかでは日没が21時半くらいになって
実際に暗くなるのは23時頃。
花火大会とかできなくなりそうだね。

1日の暑さのピークが今までなら13時~16時だったのが
15時~18時になっちゃうから帰宅時間と重なるし
家に帰っても暑い。
寝る時刻になっても暑いといういことになりそう。
まぁ代わりに朝は涼しくなるんだけどね。


ミラ


んー,
花火が遅くなるとか夜暑いのはイヤだなー。
それよりとにかく面倒くさいなー?


ケイト


そうなんだよね。
で,暗くなるのが遅くなるから,
星を見るのも難しくなりそうだね。

そして時間がずれるとなると,
慣れてきた星の位置が変わってしまう!

8月のペルセウス座流星群の観測にも影響が!
今年の午前4時と同じ位置に星が来るのは,来年は午前6時。
ペルセウス座が上ってくるの,すっかり朝になってからだよ。


ミラ

なるほど,問題だ!
ケイちゃんが難しい顔してた理由がわかったよ!


ケイト


ちなみにEUではサマータイム廃止の検討が始まった。
健康に悪影響だって。
交通事故が増えたり,
体調が悪くなる人が増えたりするらしい。


ミラ

そうなんだ!
でっ,
サマータイムにしたら
本当に東京オリンピックが涼しくなるの?


ケイト


めっちゃ なぞ><!


★参考リンク
毎日新聞 サマータイム EUは廃止の是非を検討
日本睡眠学会 サマータイムー健康に与える影響ー
yasuokaの日記 日本の法令における「一日」と「二十四時間」

ケイトとミラの火星大接近

登場人物

ケイト
ケイト(Cetus)
大人しいが幼なじみのミラにはちょっと強気。自然科学が好きで天文にも詳しい。
愛称ケイちゃん。
ミラ
ミラ(Mira)
いつも元気。好奇心旺盛で最近の流行は何でもやってみたい。ちょっと甘えん坊。
愛称ミーちゃん。

ミラ
ねぇねぇ火星が7月31日に15年ぶり大接近だって。
すごくない? 見に行こうよ。

ケイト
火星なら6月くらいから普通によく見えてるよ。
わざわざどこかに行く必要ないし。

ミラ
えー。だって次は17年後くらいなんでしょ?
みんな7月31日に見るって言ってるよ。

ケイト
2016年の5月に火星中接近だったんだけど,見た?

ミラ
中接近?

ケイト
火星は2年2ヶ月ごとに地球に接近してるの。
でも火星の軌道は楕円形だから
起動のどこで地球に接近するかで距離が変わるの。
5月くらいに接近すると中接近。
2月くらいだと小接近。
7月~9月くらいだと大接近。
でも,そもそも普段から火星を見てなかったら
大接近と中接近の違いも分からないと思うよ。

ミラ
そうなんだー。
でも違い分からなくていいから見たいよ!
だってみんな写真撮ってSNSにアップするよ。
私も写真アップしたーい。

ケイト
言っとくけど,インスタ映えには向かないからね。

ミラ
撮れれば何でもいいんだよ。

ケイト
わかったわかった。
火星なら都会の道端でも十分見えるから頑張って。
夕方に東から上って0時前後に南中。
明け方に西へ沈むから一晩中見えてるよ。
7月31日だろうが7月1日だろうが8月15日だろうが
ミラには違いがわからないと思うから,
晴れた日に露出を変えて色々撮ってみるといいよ。

ミラ
うん,でもどれが火星か分かる自信が全くない。

ケイト
めちゃ明るくて瞬いてなくて赤っぽいのが火星。
見ればわかると思うよー。

ミラ
だからあ,ケーちゃんと一緒に見たいのっ!

ケイト
ごめんごめん,意地悪だった?
今夜はちょっと読みたい本があったんだ。
でもいいよ,一緒に見よう!

★関連リンク:火星の大接近

2018年12月の星空

 2日の明け方の空で金星が最大光度を迎えます。内惑星は内合の前後に地球に近づき見かけの大きさが大きくなって明るくなります。しかし水星は最大離角の時でさえ見るのが難しいので,最大光度を楽しめる惑星は金星だけです。
 今年のの金星は,9月21日の夕刻西空で最大光度を迎え,10月25日の内合を挟んで,12月2日明け方の東の空で2回目の最大光度となります。最大光度の金星に望遠鏡を向けると細い三日月形を楽しむことができます。

金星最大光度(2018-12-15)
金星最大光度(2018-12-15)

 13日に近日点を通過する46P/ビルタネン周期彗星(46P/Wirtanen)は,2018年で最も明るくなることが期待されている彗星です。
 ビルタネン周期彗星は公転周期5.44年で,1946年に発見されて以降,回帰のたびに発見されていて,今回が12回目の回帰です。12月16日には地球に0.078auまで接近し,3等級まで明るくなることが予想されています。
 彗星は3等級でも明るい部分がぼんやり広がっていて3等星の恒星のように見やすくありませんので,双眼鏡などを準備して探してみて下さい。近日点通過前後の彗星の動きは速いので,下の星図に12月の位置を5日おきに示しました。図はクリックすると拡大して見ることができます。

2018年12月の46P/ビルタネン周期彗星
2018年12月の46P/ビルタネン周期彗星

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群は,今年は14日の21時がピーク。副ピークは15日明け方です。上弦前の月は23時半には地平線下へ没するため,最良の条件で予想HRは70個となっています。14日は金曜日なので曜日まわりにも恵まれています。
 ふたご座流星群は明るい流星が多いのですが,近年は火球も増えていっそう華やかになってきています。12月5日頃には活動期に入り20日頃まで続き,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群です。12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。

 ふたご座流星群が活動を終える頃,一年の最後を締めくくるこぐま座流星群が流れ始めます。こぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星群ですが,今年は極大と満月が重なり条件最悪です。
 明るい流星が北天から緩やかに流れるHR=5個程度の小さな流星群で火球が流れることもあるのですが,今年は観察しにくそうです。極大の少し前,23日午前4時~5時頃に活動がやや活発になるとの予測もあります。

 15日には明け方の東の空で水星が西方最大離角を迎えます。この日の午前6時の地平線高度が約9°。十分に低い位置ですが水星としては高い位置に見えますので,双眼鏡などを使って探してみましょう。木星や最大光度を迎えたばかりの金星も見えています。

水星の西方最大離角(2018-12-15)
水星の西方最大離角(2018-12-15)

 16日19日に相次いで,有名な長周期変光星(ミラ型),はくちょう座χ 及びミラ(くじら座ο)が極大を迎えます。
 長周期変光星は恒星の脈動によって明るさが変わる変光星で,明るさの変動がとてもダイナミックです。ミラもはくちょう座Χも暗い時期は見えませんが,極大の頃は肉眼で見ることもできるほどの明るさになります。長周期変光星の極大は,極大予想の当日だけ明るくなるといったものではなく,明るい状態は極大前後1ヶ月くらい続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
 ミラの極大周期は約11ヶ月なので,今年は1月にも極大があり,年に2回極大となる珍しい年です。1月の極大では3等代まで明るくなって肉眼でもよく見えました。はくちょう座は夏の星座ですが夕刻はまだ見えていますし,くじら座はちょうど見頃です。
 変光星の観測については 変光星を見よう をご覧ください。

 はくちょう座χとミラの位置です。星図はクリックして拡大してください。

はくちょう座χ(χ Cyg)
はくちょう座χ(χ Cyg)

ミラ(ο Cet)
ミラ(ο Cet)


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 カシオペヤ座ほうおう座
中旬 くじら座さんかく座
下旬 おひつじ座・みずへび座(☆)・ろ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

散光星雲 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団 M34 (ペルセウス座),h-χ (二重星団,ペルセウス座),M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座),M33 (さんかく座),M74 (うお座),M77 (くじら座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
2 金星が最大光度(-4.7等):13時28分
7 新月のイメージ 大雪:13時26分。太陽の黄経が 255度になる。
新月:16時20分
9 海王星が東矩:2時21分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:5時43分
10 火星が東矩:9時33分
12 月が最遠:21時25分(視直径29分30秒,1.054)
13 46P/ビルタネン周期彗星が近日点を通過
14 ふたご座α流星群が極大:21時(条件最良)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時21分
15 上弦の月のイメージ 水星が西方最大離角:2時30分(-0.4等,離角21°.3 )
上弦:20時49分
16 はくちょう座 χ(周期410日,変光範囲3.3等-14.2等)が極大光度
17 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時10分
18 くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)が極大光度
20 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:16時59分
21 水星と木星が接近(0°52’):20時32分
22 冬至:7時23分。太陽の黄経が 270度になる。
23 満月のイメージ 天皇誕生日
満月:2時49分
こぐま座流星群が極大(条件最悪):6時
24 休日
月が最近:18時49分(視直径33分04秒,0.939)
29 下弦の月のイメージ 下弦:18時34分

2018年11月の星空

 11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。

 6日に極大を迎えるおうし座南流星群は,新月直前の極大で条件最良。13日に極大となるおうし座北流星群とともに10月初旬から11月末まで長い期間流れます。南がHR=3個,北がHR=5個程度の小さな流星群ですが11月の終わりまで長い期間で出現し,18日に極大となるしし座流星群と合わせて観察できます。
 しし座流星群は,母天体のテンペル・タットル彗星が2014年に遠日点を通過し活動が低下していますしダストトレイル接近の予報もありませんが,今年は条件も良く1時間に15個程度が期待できます。痕が残る高速の流星を見かけたら,しし座流星群の流れ星です。対照的におうし座流星群は南も北も比較的ゆっくり流れます。
 流星観察は,たいへん冷え込みますので,十分に防寒対策をして行いましょう。→ 流れ星を見てみよう

 7日の夕空では,水星が東方最大離角を迎えますが,薄明と地平線へ沈む時刻のせめぎ合いになります。ようやく見えるようになる17時10分の地平線高度が5°。地平線まで見えるような空の開けば場所へ行かないと見つけるのは難しいでしょう。南西の方角で,土星が目印に双眼鏡を使って捜してみて下さい。

水星の東方最大離角(2018-11-07 17時10分)
水星の東方最大離角(2018-11-07 17時10分)

 15日の上弦の月は月面Xと呼ばれる地形を観察できるチャンスです。月面Xはブランキヌス・ラカイユ・プルバッハという3つのクレーターの境目となる尾根に光が当たると,小さなローマ字のXの形が白く浮かび上がる現象で,上弦の頃,条件が重なる時に見えます。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬
中旬 きょしちょう座(☆)
下旬 アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

秋の星座 秋の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散開星団 M34 (ペルセウス座)・M52 (カシオペア座)・h-χ (二重星団/ペルセウス座)
球状星団 M2 (みずがめ座)・M15 (ペガスス座)・M30 (やぎ座)
銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲/アンドロメダ座)・M33 (さんかく座)・M77 (くじら座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 下弦の月のイメージ 下弦:1時40分
月が最近:5時23分(視直径32分16秒,0.963)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時6分
3 文化の日
4 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時55分
6 おうし座南流星群が極大(条件最良)
7 水星が東方最大離角:0時32分(-0.2等,離角23°.3)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:16時44分
立冬:20時32分。太陽の黄経が 225度になる。
8 新月のイメージ 新月:1時2分
13 おうし座北流星群が極大(条件良)
15 上弦の月のイメージ 月が最遠:0時56分(視直径29分33秒,1.052)
月面X 観望好機:18時30分前後
上弦:23時54分
16 小惑星(3)ジュノーが最近(1.0359au):16時43分
17 小惑星(3)ジュノーが最大離角(157°):2時33分
18 しし座流星群が極大(条件良):8時
19 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時0分
22 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時49分
小雪:18時2分。太陽の黄経が 240度になる。
小惑星(3)ジュノーがエリダヌス座,+7.4等):15時28分
23 満月のイメージ 勤労感謝の日
満月:14時39分
26 木星が:19時21分
月が最近:21時12分(視直径32分34秒,0.994)
27 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:18時27分
水星が内合:19時58分
28 水星と木星が接近(0°28′):8時44分
30 下弦の月のイメージ 下弦:9時19分

2018年10月の星空

 安定した晴れの日が多く日暮れが早く空が高く澄む十月は,星を見るには良い季節です。宵の頃には夏の大三角が西空に輝き,夜半前には東の空から賑やかな冬の星座たちが上ってきます。有名なギリシア神話に彩られた秋の星座たちは,ペガススの四辺形からたどってみましょう。

 1日,関東から九州までの広い範囲でオリオン座χ(4.4等)の接食=限界線星食(北限界)が見られます。接食が見えるのは,鹿児島県の甑島列島~延岡市の北~愛媛県と高知県の県境付近~徳島県阿南市付近~和歌山県海南市付近~三重県四日市市付近~愛知県知多市付近~茨城県北茨城市付近を結ぶ線上で,これらの地域では星が下弦前の月面の凹凸に見え隠れする様子が見られます。
 接食となる地域より南,鹿児島・静岡・東京などでは,星が月に隠される星食になります。東京でのオリオン座χの星食は2日0時3分(出現)です。

 9日朝に極大を迎えるりゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は,母天体のジャコビニ・チンナー彗星が先月回帰したばかり,かつ新月という最良の条件です。
 ダストトレイルとの接近は9日午前中が予想されていて日本では日中となるため大出現の見込みは少ないものの,りゅう座流星群は周期群から定常群へ移行しつつある流星群で,8日夜および9日夜は,1時間あたり5個程度の流星が期待できます。
 輻射点が早めに沈んでしまうので観察時間帯は日没から夜半前まで。非常にゆっくりとした流星がふわっと飛ぶのを見かけたら,ジャコビニ流星群の流星です。できるだけ空の暗い場所でしっかりと防寒対策をして観察しましょう。流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 21日は名月,十三夜です。
 十三夜は日本独特の行事です。お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは縁起の悪い“片見月”として忌み嫌われました。
 9月23日の中秋の名月を見た人は,ぜひ十三夜も見上げてみてください。

 22日にはオリオン座流星群が極大を迎えますが,満月前の大きな月があって条件は良くありません。
 オリオン座流星群は10月10日頃から流れますので,放射点が上がってくる夜半過ぎに月明かりの影響がなくなる19~20日あたりの夜が狙い目です。痕を伴う明るい高速流星が特徴で,1時間に10~20個の流れ星が期待できます。

 24日を迎える天王星が観望好期です。
 天王星はとても暗い空の下,視力の良い人であればかろうじて肉眼で確認できる程度の明るさです。小さな双眼鏡などがあれば,確認しやすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。
 自分でさがすのが難しい人は,ぜひ公共天文台の観測会などに参加して見せてもらいましょう。

 下の図は衝当日の天王星の位置で,白丸で囲まれた位置が天王星です。図はクリックして拡大して見てくださいね。
 この日は大きな月がありますが,天王星の位置は大きく変わったりしませんので,月が小さい新月の頃に捜してみましょう。

天王星の衝(2018-10-24)
天王星の衝(2018-10-24)


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 インディアン座(☆)・こうま座はちぶんぎ座(☆)・やぎ座
中旬 ケフェウス座
下旬 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

秋の星座秋の全天星図
  
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M27 (あれい状星雲/こぎつね座)・M57 (環状星雲/こと座)・NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散光星雲 NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
球状星団 M2 (みずがめ座)・M15 (ペガスス座)・M30 (やぎ座)・M56 (こと座)

星雲星団を見よう星雲星団一覧表
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 オリオン座χ(4.4等)の接食(限界線星食,関東―九州縦断,北限界):23時57分
2 下弦の月のイメージ 下弦:18時45分
4 おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
6 月が最近:7時27分(視直径32分36,0.953)
うしかい座 R(周期224日,変光範囲6.2等-13.1等)が極大光度
7 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時47分
8 体育の日
寒露:17時16分。太陽の黄経が 195度になる。
9 新月のイメージ りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)の極大:9時(条件最良)
新月:12時47分
10 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時36分
12 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時25分
13 準惑星(1)ケレスが:3時23分
15 水星と金星が接近(6°49’):0時21分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時13分
>準惑星(134340)冥王星が東矩:19時38分
17 上弦の月のイメージ 上弦:3時2分
18 月が最遠:4時16分(視直径29分35秒,1.052)
19 やぎ座δ(2.9等)の白昼星食:15時35分(東京,潜入)/16時55分(東京,出現)
20 秋の土用の入り:19時58分。太陽の黄経が 207度になる。
21 十三夜(後の月)
22 オリオン座流星群が極大(条件最悪):2時
23 霜降:20時22分。太陽の黄経が 210度になる。
24 天王星が:14時37分(+5.7等,おひつじ座
25 満月のイメージ 満月:1時45分
金星が内合:11時12分
30 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時17分
水星と木星が3°16′に接近:12時38分