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2018年5月の星空

 今年は4月30日が満月,5月8日が下弦となっており,ゴールデンウィークは全体的に星空観察の条件が良くありません。
 このため,6日にピークとなるみずがめ座 η流星群も悪条件です。みずがめ座は秋の星座ですから,流星が見られるのは夜半過ぎから薄明が始まるまでの間となり,流れ星は東の空低い位置から空を駆け上るように経路を描いて流れます。本年はダストトレイルが地球軌道に接近する予報があって注目されていますが,月明かりの影響も大きく,1時間に10個程度の出現となりそうです。
 明け方の流星観測は冷えますので,十分に防寒対策を行いましょう。

 参考: 流れ星を見てみよう

 9日にてんびん座でを迎える木星が見ごろです。南の空で一番明るく輝いているのが木星ですから見間違うことはありません。5月頃の晴れた日は大気の揺らが少なく,望遠鏡で惑星観察をするには良い季節です。天体望遠鏡をお持ちでしたらぜひ木星を見てみましょう。低倍率でも縞模様や衛星を見ることができます。
 望遠鏡で木星をとらえたら,スケッチをしてみましょう。スケッチをすることにより目が惑星に慣れて,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。また木星には69個の衛星がありますが,中でも大きな4衛星はガリレオ衛星(※)と呼ばれ,小望遠鏡でも動きを観察することができます。
 望遠鏡を持たない方も,地域にある公共の天文台の観望会を捜して出かけてみると,大きな望遠鏡で木星を見せてもらえるかもしれません。

※ガリレオ衛星:木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリスト。ガニメデは太陽系で一番大きな衛星。イオは活火山があることで知られています。

 下の図は5月9日午後10時の空です。
2018年5月9日22時 木星の衝


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 おおぐま座コップ座
中旬
下旬 かみのけ座 ・ からす座 ・ はえ座(☆) ・ みなみじゅうじ座(☆)

春の星座 春の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 NGC3242 (うみへび座),M97 (おおぐま座)
散開星団 M44 (プレセペ/かに座)
球状星団 M3 (りょうけん座),NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
銀河(系外星雲) M81・M82 (おおぐま座),M65・M66 (しし座),かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
2 八十八夜
はくちょう座 R(周期428日,変光範囲6.1等-14.4等)が極大光度
3 憲法記念日
4 みどりの日
5 こどもの日
立夏:22時25分。太陽の黄経が 45度になる。
6 月が最遠:9時35分(視直径29分32秒,1.052)
みずがめ座 η流星群が極大:17時(条件悪)
7 さんかく座 R(周期265日,変光範囲5.4等-12.6等)が極大光度
8 下弦の月 下弦:11時9分
9 木星が:17時36分(てんびん座,-2.5等,視直径44″.8)
10 こじし座 R(周期378日,変光範囲6.3等-13.2等)が極大光度
きりん座 R(周期266日,変光範囲7.0等-14.4等)が極大光度
11 おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
13 準惑星(1)ケレスが東矩:1時49分
15 新月 新月:20時48分
18 月が最近:6時5分(視直径33分50秒,0.946)
21 小満:11時15分。太陽の黄経が 60度になる。
22 上弦の月 上弦:12時49分
29 満月 満月:23時20分

2018年4月の星空

 4月になると日が長くなり,また花曇りや菜種梅雨の季節で天気も安定せず,晴れても春霞で空はぼんやり。星を観察する条件は悪くなってきます。
 けれど春は大気の揺らぎが少なく空気の状態が安定し,小望遠鏡で惑星を観察するには良い季節です。5月9日に衝を迎える木星が夜半には見やすい位置に上ってきますので,縞模様や衛星の動きを観察してみては如何でしょう。木星はひときわ明るく輝いていてすぐに見つけることができます。また月明かりや街明かりのある明るい空でも観察できます。

 下の図は4月10日午前0時の木星です。
4月10日午前0時の木星

 日付が前後しますが,8日の明け方,下弦の半月と土星と火星が接近し三角形を描きます。早起きしなければなりませんが,惑星と月の接近は星座の知識がなくてもわかる楽しい現象です。

 下の図は4月8日午前4時の空です。
2018年4月8日午前4時 惑星と月の会合
 
 今年は年始のしぶんぎ座流星群が悪条件でしたが,ゴールデンウィーク前の23日午前3時に,4月こと座流星群が好条件で極大を迎えます。
 この季節の午前3時といえば薄明直前ですが,輻射点(流れ星が飛び出すときの中心点)は北東の空高く上っており月明かりもありません。4月こと座流星群は痕を残す明るい高速流星が多く,1時間に15~20個程度の流星が期待できます。
 4月といっても夜中は冷えますので,流れ星を観察をされる方は十分に防寒対策を行ってください。

 参考: 流れ星を見てみよう

 月末の30日には,明け方の空で水星が西方最大離角を迎えます。しかし日の出前の薄明の中,見るのはかなり難しそうです。下の図は東京における午前4時10分の空。水星の地平線高度は3°です。
 水星は短い周期で東方最大離角と西方最大離角を繰り返しますが,黄道の傾きによって最大離角の時の地平線高度はかなり違っています。低い位置にあって見えにくいことや,比較的見えやすい高さになることもありますので,無理せず条件の良いときを狙いましょう。
 今回の西方最大離角は厳しい条件となりますので,空が地平線まで見渡せるような場所で双眼鏡を使って捜しましょう。

 下の図は4月30日午前4時10分の東京の空です。
2018年4月30日午前4時10分 水星の西方最大離角

 30日が満月なので,今年のゴールデンウィークは,前半は夜半過ぎ,後半は宵の口が星を見る条件が良くなります。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 らしんばん座
中旬 ほ座
下旬 うみへび座・カメレオン座(☆)・こじし座・しし座・ポンプ座・ろくぶんぎ座

春の星座 春の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 NGC3242 (うみへび座),M97 (おおぐま座)
散開星団 M44 (プレセペ/かに座)
銀河(系外星雲) M81・M82・M101 (おおぐま座),M65・M66 (しし座),かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
1 水星が内合:10時07分
2 火星が土星の南1°16′:20時51分
5 清明:5時13分。太陽の黄経が 15度になる。
8 下弦の月 下弦:16時18分
月が最遠:14時31分(視直径29分34秒,1.051)
15 準惑星 冥王星が西矩:3時48分
16 新月 新月:10時57分
おおぐま座 R(周期300日,変光範囲6.5等-13.7等)が極大光度
17 春の土用の入り:10時34分。太陽の黄経が 27度になる。
19 天王星が:4時12分
20 穀雨:12時13分。太陽の黄経が 30度になる。
月が最近:23時41分(視直径32分23秒,0.959)
23 上弦の月 4月こと座流星群が極大(条件:最良):3時
上弦:6時46分
29 昭和の日
30 満月 休日
水星が西方最大離角:3時24分(+0.5等,離角27°.0)
満月:9時58分

2018年3月の星空

 16日の夕刻の空で,水星が東方最大離角を迎えます。

 日没直後の明るい空ですが,水星よりもっと低い位置に金星が輝いていますので目印になるでしょう。下の図は16日午後6時10分(18時10分)の東京の空ですが,水星の地平線高度は13°,金星の地平線高度は10°,大変低い位置ですが,水星としては高い方です。
 水星は太陽から離れず見る機会が大変少ない惑星で,地動説で有名なコペルニクスも死の床で水星を見る機会がなかったことを嘆いたという逸話が残っているくらいです。

 太陽が沈んでから,双眼鏡を使って真西の地平線近くを探してみて下さい。

2018-03-16 18:10 水星の東方最大離角
2018-03-16 18:10 水星の東方最大離角

 この東方最大離角の日の前後,水星と金星は日々位置を変えながら寄り添っています。地平線近くで都会で見るのは難しい位置ですが,特に6日18日にはかなり接近して見えますので,空の開けた場所へ行くことが可能でしたら双眼鏡などを用いて2つの内惑星の会合を楽しんで見てください。
 
 31日の満月は2日に続き3月の2回目の満月で,ブルームーンとなります。次のブルームーンは2020年10月に訪れます。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 いっかくじゅう座ふたご座
中旬 こいぬ座とびうお座(☆)・とも座やまねこ座
下旬 かに座りゅうこつ座

春の星座 春の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M44 (プレセペ/かに座)
銀河(系外星雲) M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
1 ふたご座 R(周期373日,変光範囲6.0等-14.0等)が極大光度
2 満月 満月:9時51分
5 海王星が:8時19分
6 啓蟄:0時28分。太陽の黄経が 345度になる。
水星が金星の北1°24’:3時28分
7 月が木星の北4°06’:15時56分
9 下弦の月 下弦:20時20分
11 月が最遠:18時14分(視直径28分32秒,1.053)
14 小惑星(4)ベスタが西矩:15時46分
ぎょしゃ座 R(周期462日,変光範囲6.7等-13.9等)が極大光度
16 水星が東方最大離角:0時10分(-0.2等,離角18°.4)
17 新月 新月:22時12分
18 春の彼岸の入り
水星が金星の北3°53′:10時17分
21 春分:1時15分。太陽の黄経が 0度になる。
25 上弦の月 上弦:0時35分
27 月が最近:2時17分(視直径32分22秒,0.950)
火星が西矩:8時31分
30 ペガスス座 R(周期374日,変光範囲6.9等-13.8等)が極大光度
31 満月 土星が西矩:14時33分
満月(ブルー・ムーン):21時37分

2018年2月の星空

 厳寒期ですが,冬の星座は明るい星が多く豪華です。防寒対策をしっかりして星座観察をしてみましょう。星座を結ぶのが苦手な人でも,オリオン座のような特徴ある星の並びがある冬は,他の季節より星座を見つけるのが楽になります。

 2月も1月に続いて条件の良い接食が2回起こります。接食とは,星食の中でも月の表面ギリギリのところを恒星が通っていく現象で,ごく限られた地域のみで見ることができ,月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しむことができます。
 2日の接食は満月直後の明るい月ですが,隠される星が1等星のレグルスなので見つけるのは難しくありません。21日の接食は月齢5.6で月の大きさは理想的です。くじら座ξは4.3等星なので慣れた人でないと捜しにくい気がするかもしれませんが,その時刻に月を観察すれば見られます。双眼鏡などを使えば見やすいでしょう。接食観測可能な地域についての詳しい情報は,毎年の『天文年鑑』などで知ることができます。
 どちらの接食も南限界で,星食が見える地域の南端の線上で見られる現象です。接食となる線よりも北の地域では星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 16日の新月では南アメリカ大陸南部から南極大陸にかけて部分日食となりますが,日本では見られません。
 最大食分はチリのサンティアゴで0.076,アルゼンチンのブエノスアイレスで0.165,アルゼンチン南端のウシュアイアで0.379となっていて,太陽の1~3割くらいが隠される部分日食です。

 春,2月~4月は夕空の黄道光が観望好期です。黄道光は日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 うさぎ座オリオン座がか座(☆)・テーブルさん座(☆)・はと座
中旬 ぎょしゃ座きりん座
下旬 おおいぬ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲) M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明 月の形の変化について

天文現象
2 準惑星(1)ケレスが最近:0時13分(1.6019au)
レグルスの:4時36分(札幌,潜入)/5時10分(札幌,出現)
レグルスの接食(限界線星食,福井-岐阜-愛知-静岡,南限界):5時10分
3 節分
4 立春:6時28分。太陽の黄経が 315度になる。
準惑星(1)ケレスが:6時53分(+6.8等,かに座)
6 木星が西矩:10時14分
8 下弦の月 下弦:0時54分
11 建国記念の日
月が最遠:23時16分(視直径29分27秒,1.055)
12 振替休日
小惑星(3)ジュノーが:7時31分
14 アルゴル極小:0時58分
16 新月 新月:6時5分(南米~南極方面で部分日食)
アルゴル極小:21時47分
水星が外合:23時13分
19 雨水:2時18分。太陽の黄経が 330度になる。
アルゴル極小:18時36分
21 くじら座ξ(4.3等)の接食(限界線星食,北海道函館-えりも,南限界):19時13分
23 上弦の月 上弦:17時9分
27 月が最近:23時39分(視直径32分48秒,0.947)

2018年1月の星空

 2018年(平成30年)は平年。干支は戊戌(つちのえいぬ)です。
 今年も宜しくお願い致します。

 最初の天文現象は1月2日の明け方,水星の西方最大離角ですが,日の出直前の午前6時10分の地平線高度が4°。大変低く条件が良いとは言えません。空がよく開けた場所の南東の方角を,月や金星,木星の位置を参考に双眼鏡などを用いて捜してみましょう。

2018年1月2日 午前6時10分(東京)
水星の西方最大離角(2018年1月2日 午前6時10分,東京)

 また,4日未明には年始の空を飾るりゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)が極大を迎えます。しかし今年は満月直後の明るい月が一晩中輝いていますので条件は最悪となります。
 極大時刻の午前5時には輻射点は北東の空高く上っていますので,夜半過ぎに天頂から北東にかけて月明かりを避けて観察するようにしましょう。条件は良くないものの,1時間あたり20~30個程度は見ることができるかもしれません。
 長時間空を見上げる流星観察にはしっかりとした防寒対策が必要です。流れ星を見てみよう のページを参考に自分なりの観察ポイントを事前に考えて見てみましょう。

 12日27日には条件の良い接食が見られます。接食とは,星食の中でも月の表面ギリギリのところを恒星が通っていく現象で,ごく限られた地域のみで見ることができます。接食が見ることのできる場所へ行くと,月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しむことができます。接食観測可能な地域については,毎年の『天文年鑑』などで知ることができます。
 12日のてんびん座γの接触も,27日のアルデバランの接食も南限界といって,星食が見える地域の南端の線上で見られ,接食となる線上よりも北の地域では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 20日には有名な長周期(ミラ型)変光星であるミラ(くじら座ο)が極大を迎えますが,くじら座は秋の星座で1月後半になるとだんだん観測が難しくなっていきます。
 長周期変光星の極大はその日だけ明るくなるといったものではなく,明るい状態は何日も続きますし,年明け頃には極大に向かってかなり明るくなっています。ミラの極大の明るさは毎回異なりますが,明るい時は肉眼で確認できることも少なくありません。明るくなったミラを捜してみましょう。今回は3等台まで増光し,特に明るい極大となっています。
 ミラの極大周期は約11ヶ月なので1年に1ヶ月ほどずれていきますから,来年はクリスマス頃の極大となり,更にその翌年は秋が深まってくじら座た見やすい季節に極大を迎えるようになります。変光星の観測については 変光星を見よう をご覧ください。

 2018年は1月と7月に皆既月食が見られますが,7月は皆既食の最中に月没となり条件が良くありません。1月31日の月食は観察しやすい時間帯で,日本全国で最初から最後まで見ることができ,最高の条件です。晴れたらぜひ,赤銅色の皆既の月を見上げて下さい。

2018年1月31日~2月1日の皆既月食
半影始 部分始 皆既始 食最大
最大食分
皆既終 部分終 半影終
19:50 20:48 21:51 22:30
1.321
23:08 0:11 1:10

 月食については月食を見てみようのページをごらん下さい。

 また31日の満月はこの月2回目の満月ですので,ブルームーンとなります。
 
 


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 とけい座(☆)・ペルセウス座
中旬 エリダヌス座レチクル座(☆)
下旬 おうし座・かじき座(☆)・ちょうこくぐ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲/おうし座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲) M81・M82 (おおぐま座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
1 元日(日の出:札幌07:06,東京06:51,名古屋07:01,大阪07:05,福岡07:23)
2 満月 水星が西方最大離角:4時58分(-0.3等,離角22°.7 )
月が最近:6時49分(視直径33分20秒,0.928)
満月:11時24分。
3 地球が近日点を通過:14時35分(0.983au/147,097.233km)
4 アルゴル極小:21時27分
りゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)が極大:5時(条件最悪)
5 小寒:18時49分。太陽の黄経が 285度になる。
7 アルゴル極小:18時17分
8 成人の日
9 下弦の月 金星が外合:5時36分
下弦:7時25分
準惑星 冥王星が:17時2分
11 天王星が東矩:22時41分
12 てんびん座γ(3.9等)の接食(限界線星食,京都府-三重県,南限界):5時47分
てんびん座γ(3.9等)の星食(東京,出現):6時16分
13 水星が土星の南0°39’:15時48分
15 月が最遠:11時10分(視直径29分23秒,1.057)
17 新月 新月:11時17分
冬の土用の入り:13時27分,太陽の黄経が 297度になる。
19 アルゴル極小:5時34分
20 大寒:12時9分。太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)が極大光度
22 アルゴル極小:2時23分
24 アルゴル極小:23時12分
25 上弦の月 上弦:7時20分<
くじら座μ(4.3等)の星食:20時47分(東京,潜入)
27 アルデバランの:18時57分(札幌,潜入)/19時43分(札幌,出現)
アルデバランの接食(限界線星食,秋田県-岩手県,南限界):19時13分
30 月が最近:18時57分(視直径33分16秒,0.934)
31 満月 準惑星(1)ケレスが最大離角:11時40分(離角167°)
満月(ブルー・ムーン):22時27分。
皆既月食(全国で見られる):食最大22時30分

2017年12月の星空

 9日朝の白昼レグルスは,沖縄から北海道まで全国で見ることができます。

地名 潜入 出現
札幌 8:27 9:28
東京 8:39 9:40
福岡 8:36 9:38
2017年12月9日 レグルス食
2017年12月9日 レグルス食

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群ですが,今年は14日の15時がピークで日中となりますが,月は下弦を過ぎており月明かりの影響も少なく条件は良好です。13日~14日の夜には流星が増えていくのが観察できますし,14日~15日の夜も1時間あたり50個程度の流星が期待できます。
 また,ふたご座流星群は明るい流星がよく飛び近年は火球も増えています。今年と同様の条件で迎えた2009年の極大時には火球が幾つも観測されていますので,今年も期待できるかもしれません。ふたご座流星群は12月5日頃には活動期に入り20日頃まで続き,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群です。12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。

 ふたご座流星群が活動を終える頃には,今年最後の流星群,こぐま座流星群が流れ始めます。23日0時が極大ですが,上弦前の月は夜半前には沈み,流星観察には良い条件となります。1時間に5個程度の小さな流星群で,明るい流星が北天から緩やかに流れます。
 たまに火球が流れることもありますし,22日23時台には母彗星(8P/タットル彗星)の出すとトレイルとの接近予報もありますので覚えておきましょう。

 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 カシオペヤ座ほうおう座
中旬 くじら座さんかく座
下旬 おひつじ座・みずへび座(☆)・ろ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

散光星雲 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団 M34 (ペルセウス座),h-χ (二重星団,ペルセウス座),M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座),M33 (さんかく座),M74 (うお座),M77 (くじら座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
4 満月のイメージ 満月:0時47分
月が最近:17時46分(視直径33分24秒,0.930)
6 海王星が東矩:22時29分
水星と土星が接近(1°21’):20時32分
7 大雪:7時33分。太陽の黄経が 255度になる。
9 レグルスの星食(白昼,東京潜入:8時39分,東京出現:9時40分)
10 下弦の月のイメージ アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:2時1分
下弦:16時51分
13 水星が内合:11時57分
14 ふたご座α流星群が極大:15時(条件良)
15 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時39分
18 新月のイメージ 新月:15時30分
19 月が最遠:10時26分(視直径29分23秒,1.058)
おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
りゅう座 R(周期146日,変光範囲6.7等-12.1等)が極大光度
22 冬至:1時28分。太陽の黄経が 270度になる。
土星が:63時6分
23 天皇誕生日
こぐま座流星群が極大(条件良):0時
25 いて座 R(周期268日,変光範囲6.7等-13.0等)が極大光度
26 上弦の月のイメージ 上弦:18時20分

2017年11月の星空

 11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。

 2017年の11月は名月,十三夜で始まります。
 十三夜は日本独特の行事です。お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。10月4日の中秋の名月を見た人は,ぜひ十三夜も見上げてみてください。

 3日,有名な長周期変光星(ミラ型)はくちょう座χが極大を迎えます。
 長周期変光星は脈動により明るさが変わる変光星で,明るさの変動がとてもダイナミックです。暗い時期は見えませんが極大の頃は肉眼で見ることもできるほどの明るさになります。
 長周期変光星の極大日はあくまで予想の日付,また極大日のみが特別明るいというものでもありません。極大前後1カ月くらい明るい状態が続きますので,晴れた日にさがしてみましょう。長周期変光星の実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
 はくちょう座は夏の星座ですが,夕刻はまだ西空に見えています。
 変光星の観測については 変光星を見よう をご覧ください。

 6日に極大を迎えるおうし座南流星群は,満月直後で今年の条件は最悪ですが,10月初旬から11月末まで長い期間流れます。1時間に5個程度の小さな流星群ですが,月回りが良くなる今月後半あたりからは観測条件も良くなります。18日にはしし座流星群が好条件で極大を迎えますので,合わせて観察できます。
 しし座流星群は,母天体のテンペル・タットル彗星が2014年に遠日点を通過し活動が低下していますが,1時間に10個程度は期待できます。痕が残る高速の流星を見かけたら,しし座流星群の流れ星です。
 流星観察は,十分に防寒対策をして行いましょう。→ 流れ星を見てみよう

 24日の夕空では,水星が東方最大離角を迎えますが,日没直後の17時の地平線高度が6度。地平線まで見えるような空の開けば場所へ行かないと見つけるのは難しいでしょう。南西の方角で,すぐ近くの土星を目印に双眼鏡を使って捜してみて下さい。

水星の東方最大離角 (2017-11-24)
水星の東方最大離角 (2017-11-24)

南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬
中旬 きょしちょう座(☆)
下旬 アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

秋の星座 秋の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散開星団 M34 (ペルセウス座)・M52 (カシオペア座)・h-χ (二重星団/ペルセウス座)
球状星団 M2 (みずがめ座)・M15 (ペガスス座)・M30 (やぎ座)
銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲/アンドロメダ座)・M33 (さんかく座)・M77 (くじら座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 十三夜(後の月)
2 小惑星(2)パラスが最近(1.695au)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時25分
3 文化の日
はくちょう座 χ(周期408日,変光範囲3.3等-14.2等)が極大光度
4 満月のイメージ 満月:14時32分
5 おうし座流星群が極大(条件最悪)
6 月が最近:9時10分(視直径33分03秒,0.940)
7 立冬:14時38分。太陽の黄経が 225度になる。
うみへび座 R(周期380日,変光範囲3.5等-10.9等)が極大光度
9 小惑星(2)パラスがろ座,+8.2等):13時56分
わし座 R(周期271日,変光範囲5.5等-12.0等)が極大光度
11 下弦の月のイメージ 下弦:23時46分
レグルスの 札幌:潜入:23時46分
13 木星と金星が接近(0°17′):15時10分
14 準惑星(1)ケレスが西矩:2時45分
16 くじら座 R(周期166日,変光範囲7.2等-14.0等)が極大光度
17 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:3時30分
18 新月のイメージ しし座流星群が極大(条件最良):1時
新月:20時42分
20 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時19分
22 月が最遠:3時53分(視直径29分25秒,1.057)
小雪:6時22分。太陽の黄経が 240度になる。
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時7分
23 勤労感謝の日
24 水星が東方最大離角:9時27分(-0.3等,離角22°.0)
27 上弦の月のイメージ 上弦:2時3分
28 水星と土星が接近(3°03′):18時28分

2017年10月の星空

 安定した晴れの日が多く日暮れが早く空が高く澄む十月は,星を見るには良い季節です。宵の頃には夏の大三角が西空に輝き,夜半前には東の空から賑やかな冬の星座たちが上ってきます。有名なギリシア神話に彩られた秋の星座たちは,ペガススの四辺形からたどってみましょう。

 さて,今年は中秋の名月が例年より遅く,10月4日となっています。
 満月は6日未明ですので満月まで1日以上あり,少し欠けた名月になります。中秋の名月とは秋の真ん中の日,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日にはなりません。むしろ中秋の名月と満月が重なることの方が少ないのです。
 中秋の名月は別名芋名月といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは片見月として忌み嫌われました。
 2017年の十三夜は11月1日です。中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜も眺めましょう。

 9日の夜には月がおうし座のヒアデス星団を通過し,多くの星が月に隠され,次々と星食が(えんぺい)が起こります。
 日付が変わって翌10日には,アルデバランの限界線星食(接食)が起こります。接食が見られるのは島根半島―石川県―福島県を結ぶ線上で,接食線上では月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しむことができます。接食の起こる地域より北,仙台や札幌などでは,星が月に隠される星食となります。

 8日夜に極大を迎えるりゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は,今年は満月直後で条件最悪です。
 しかしながら秋の月は低い位置を通ります。りゅう座流星群は周期群から定常群へ移行しつつある流星群ですし,母天体ジャコビニ・ジンナー彗星の回帰は2018年9月。1年後に迫っていますので注目したい流星群です。輻射点が早めに沈んでしまうので観察時間帯は日没から夜半前まで。非常にゆっくりとした流星がふわっと飛ぶのを見かけたら,ジャコビニ流星群の流星です。できるだけ空の暗い場所でしっかりと防寒対策をして観察しましょう。
 10月にはもう一つ,21日に極大を迎えるオリオン座流星群もあります。こちらは1時間に10~20個の流れ星が観測される流星群で,痕を伴う明るい高速流星が特徴です。今年は新月の翌日で観測条件も最良。土曜日の夜で観測しやすい曜日まわりでもあります。
 流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 20日にを迎える天王星が観望好期です。
 天王星はとても暗い空の下,視力の良い人であればかろうじて肉眼で確認できる程度の明るさです。小さな双眼鏡などがあれば,確認しやすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。自分でさがすのが難しい人は,ぜひ公共天文台の観測会などに参加して見せてもらいましょう。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 インディアン座(☆)・こうま座はちぶんぎ座(☆)・やぎ座
中旬 ケフェウス座
下旬 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

秋の星座秋の全天星図
  
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M27 (あれい状星雲/こぎつね座)・M57 (環状星雲/こと座)・NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散光星雲 NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
球状星団 M2 (みずがめ座)・M15 (ペガスス座)・M30 (やぎ座)・M56 (こと座)

星雲星団を見よう星雲星団一覧表
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2 小惑星(4)ベスタが:9時27分
4 中秋の名月
5 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時15分
火星と金星が接近(0°13’)
6 満月のイメージ 満月:3時40分
8 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時15分
寒露:5時33分。太陽の黄経が 195度になる。
水星が外合:14時15分
ジャコビニ流星群(りゅう座流星群)の極大:17時(条件悪)
9 体育の日
月が最近:14時55分(視直径32分34,0.954)
月がヒアデス星団を通過。
10 アルデバラン(αTau,0.9等)の星食及び限界線星食(島根―福島,南限界):1時41分
12 下弦の月のイメージ 下弦:21時25分
13 準惑星 冥王星(134340)が東矩:7時3分
18 水星と木星が1°01′に接近
20 新月のイメージ 新月:4時12分
天王星が:7時58分(+5.7等,うお座
秋の土用の入り:14時6分。太陽の黄経が 207度になる。
21 オリオン座流星群が極大(条件最良):20時
23 霜降:14時27分。太陽の黄経が 210度になる。
24 準惑星(2)パラスが最大離角(141°):1時7分
25 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時58分
月が最遠:11時26分(視直径29分29秒,1.054)
からす座 R(周期317日,変光範囲6.7等-14.4等)が極大光度
27 木星が:14時23分
28 上弦の月のイメージ アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時47分
上弦:7時22分
96P/マックホルツ第1周期彗星が近日点通過
30 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時36分
31 りょうけん座 R(周期329日,変光範囲6.5等-12.9等)が極大光度

2017年9月の星空

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。例年お月見の季節ですが,今年の中秋の名月は10月4日です。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。
 
 5日,みずがめ座 で海王星がを迎え,観望好期となります。
 海王星を捜すのは初心者には難しいですが,小望遠鏡で拡大すると,小さな小さな円盤状に見ることができます。公共の天文台の観望会などへ出かけると,見せてもらえるかもしれません。

 12日には水星が明け方の東の空で西方最大離角を迎えます。
 午前4時30分の東京での地平線高度は6度。ほぼ地平線ぎりぎりのかなり低い位置ですが,近くに金星が明るく輝いています。金星をたよりに,空が開けた場所で双眼鏡を用いてさがしてみて下さい。

水星の西方最大離角 (2017-09-12)
水星の西方最大離角 (2017-09-12)

 
 上の図でもわかるように,今月は明け方の空で水星と火星が接近しています。特に17日はほぼくっついて見えますので双眼鏡や小望遠鏡で観察してみましょう。18日~19日あたりは細い月も近くに輝き,いっそう賑やかな空となります。
 見える方角や高さ,時間帯などは上の図を参考にしてください。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 いて座くじゃく座(☆)・ぼうえんきょう座(☆)
中旬 こぎつね座や座わし座
下旬 いるか座けんびきょう座(☆)・はくちょう座

秋の星座 秋の全天星図
  
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M27 (あれい状星雲/こぎつね座),M57 (環状星雲/こと座)
散光星雲 NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
球状星団 M2 (みずがめ座),M15 (ペガスス座),M30 (やぎ座),M56 (こと座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
  
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 二百十日
2 水星と金星が接近(4°06′):9時8分
5 海王星が:23時51分(+7.8等,みずがめ座,視直径2秒4)
6 満月のイメージ 満月:16時3分
7 白露:19時39分。太陽の黄経が 165度になる。
9 9月ペルセウス座ε流星群が極大:20時(条件悪)
12 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時44分
水星が西方最大離角:19時17分(-0.2等,離角17°9)
土星が東矩:22時1分
13 下弦の月のイメージ 下弦:15時25分
14 月が最近:1時6分(視直径32分18秒,0.962)
15 アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時33分
17 水星と火星が接近(0°03′):3時23分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時22分
18 敬老の日
20 新月のイメージ 秋の彼岸の入り
新月:14時30分
22 きりん座 R(周期270日,変光範囲7.0等-14.4等)が極大光度
23 秋分の日
秋分:5時2分。太陽の黄経が 180度になる。
26 こぎつね座 R(周期137日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度
27 月が最遠:15時50分(視直径29分33秒,1.052)
28 上弦の月のイメージ 上弦:11時54分
29 小惑星(3)ジュノーが東矩:19時39分

2017年8月の星空

 夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日~7日が「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」となっています。各地で星を見るイベントが開かれますので地域の情報などに注意しましょう。(STARWEEK
 
 8日の満月は部分月食となり,ほぼ日本全国で見ることができ,西へ行くほど条件は良くなります。

半影食始 部分食始 食最大
最大食分
部分食終 半影食終
0h48m.1 2h22m.3 3h20m.5
0.252
4h18m.8 5h52m.9

 
 毎年お盆休みの頃に見ごろとなるペルセウス座流星群は,13日4時に極大を迎えますが,今年は8日が満月となり明け方まで月明かりがあるため群流星がよく流れる夜半過ぎは条件が良くありません。流れ星を観察するなら,月が低い位置にある日没から夜半前くらいが少しはマシな条件となります。
 ペルセウス座流星群は,月がない好条件なら多い年では1時間に60個くらいの流星が期待でき,今年は条件が悪いといっても1時間に40個ほどが予想されています。流れ星を観察するときは,できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにしましょう。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 28日は旧暦七夕です。
 7月7日は梅雨の最中で天気に恵まれない年が多いですね。旧暦の七夕(月齢が七の夕)の頃は織り姫星(こと座のベガ)が天頂付近にあって見やすくなっていますので,晴れたら空を見上げてみましょう。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 へびつかい座ヘルクレス座りゅう座・さいだん座(☆)
中旬 へび座(尾部)
下旬 こと座たて座みなみのかんむり座

夏の星座夏の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M57 (環状星雲/こと座),M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
散光星雲 M8 (干潟星雲/いて座),M17 (ω星雲,馬蹄型星雲/いて座),M20 (三裂星雲/いて座)
他,天の川に多数
散開星団 M21・M23・M24・M25 (いて座),M6・M7 (さそり座)
他,天の川に多数
球状星団 M4・M80 (さそり座),M10・M12 (へびつかい座),M13・M92 (ヘルクレス座),M56 (こと座)
銀河(系外星雲) M51 (子もち星雲/りょうけん座),M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう星雲星団一覧表
 
 


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2 小惑星(2) パラスが西矩:6時18分
3 アルゴル極小:1時18分
月が最遠:2時55分(視直径29分30秒,1.054)
7 立秋:16時40分。太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
8 満月 満月:3時11分
部分月食
11 山の日
12 かんむり座 S(周期360日,変光範囲5.8等-14.1等)が極大光度
13 ペルセウス座流星群が極大:4時(条件悪)
15 下弦の月のイメージ 下弦:10時15分
16 へびつかい座 R(周期307日,変光範囲7.0等-13.8等)が極大光度
18 はくちょう座κ流星群が極大(条件良):14時
月が最近:22時18分(視直径32分37秒,0.952)
22 新月のイメージ 新月:3時30分
北米で皆既日食(日本からは見られない)
23 アルゴル極小:3時1分
処暑:7時20分。太陽の黄経が 150度になる。
さんかく座 R(周期267日,変光範囲5.4等-12.6等)が極大光度
25 アルゴル極小:23時50分
26 水星が内合:8時4分
やまねこ座 R(周期365日,変光範囲7.2等-14.3等)が極大光度
28 旧七夕
29 上弦の月のイメージ 上弦:17時13分
30 月が最遠:20時25分(視直径29分33秒,1.052)
うお座 R(周期346日,変光範囲7.0等-14.8等)が極大光度